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吉高由里子「闘っている分、得している」 蓬莱竜太と語る“現代女性に強いられる闘い”

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■常に女性たちは、幸せな生き方や充実した生き方を強いられている

――本作に登場する女性たちは、さまざまな闘いに直面しそうですが、蓬莱さんは「女性は否応なく闘わなければならないものが多いと常々感じている」と、公式でコメントされています。普段、どんなものと闘っていると?

蓬莱:まず男性社会との闘いがあります。女性というのは機嫌がよくなきゃいけないとか、美醜のことで差別されたりとか。男性社会のなかで、まず一度いろんなことで戦いの中にさらされて、その中で自分の居場所やアイデンティティを見つけていく。あるいは見つけないと不幸な女性と思われるとか、幸せでなければいけないとされる情報化社会というか。幸せな生き方や充実した生き方を強いられているという意味で、すごく闘いにさらされていると思います。

――幸せな生き方や充実した生き方を強いられている。

蓬莱:そうした意味で内的な闘いよりも外的な闘いを要求されることが多い。多様性の時代になったとて、今度は多様性の難しさという闘いも出てくる。その意味ではもちろん男性にも闘いはありますが、女性のほうが常に闘いに強いられている社会だと感じます。

――そして、吉高さんには「闘いから逃げない強さとしなやかな明るさ」を感じるとコメントされています。

蓬莱:逃げないというか。闘っているのか、泳いでいるのか、すごくしなやかに映るんですよね、吉高さんの在り方って。それが同性異性問わず、吉高さんを魅力的に感じる大きな要因なのかなと思います。

吉高:私はいわゆる昔からある男尊女卑を目の当たりにしている世代ではないですが、男の人を立てないといけないとか、そういう場面も経験してこなかったわけではありません。でも闘っている分、経験していない男の人より、得している部分もあるのかなとは思います。

――「闘っている分、得している」ですか。吉高さんならではの言葉に感じます。

吉高:経験って、出会ってぶつかってきた全てが自分自身の一部になる。それこそ走馬灯の一部になるものだと思っているんです。私、無理はしたくないし、無理をするのも無理な性質で、もがいているそのときは客観視なんて到底できないし、あまり邪な気持ちにはなりたくないけれど、でもいろんな感情の起伏を経験できるのも全部、人間に生まれてきた醍醐味(だいごみ)なのかなと。そう思うことにしていて。心も体もいっぱい動かした人生でよかったと思えるようにしたいと思っています。

(左から)吉高由里子、蓬莱竜太
(取材・文:望月ふみ 写真:上野留加)

 パルコ・プロデュース2025『シャイニングな女たち』は、東京・PARCO劇場にて12月7日~28日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて2026年1月9日~13日、福岡・福岡市民ホール 中ホールにて同年1月16日~18日、長野・サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホールにて同年1月24日~25日、愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて同年1月29日~30日上演。

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