安蘭けい&瀬奈じゅん、待望の初共演 宝塚で1期違いの2人が明かすお互いの魅力とは
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宝塚歌劇団元星組トップスターの安蘭けいと元月組トップスターの瀬奈じゅん。退団後もさまざまな舞台作品に引っ張りだこで、その輝きを増し続ける2人が、ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』で待望の初共演を果たす。運命に翻弄される双子の人生を描く本作で対照的な母親を演じる安蘭と瀬奈に話を聞くと、宝塚音楽学校で1期違いという関係性がたっぷりと伝わるインタビューとなった。
【写真】宝塚音楽学校で本科・予科の関係だけあり、仲良しトークが止まらない安蘭けい&瀬奈じゅん
◆再演を重ねる名作で対照的な母親役として対峙
階級社会を背景に親と子、兄弟の絆、人間の運命という、国境を越えた普遍的なテーマをもつ本作は、1983年のイギリスでの初演以来、さまざまな国で上演が重ねられてきた名作ミュージカル。生活の困窮から、裕福な家庭に里子に出され育った者と、母親の元に残され貧しい環境で育った者。数奇な運命をたどる双子の波乱に満ちた人生を描く。
小林亮太、渡邉蒼、山田健登、島太星とミュージカル界期待のキャストが顔をそろえる本作で、安蘭は主人公である双子のミッキーとエディの生みの親で、ミセス・ライオンズにエディを引き渡すミセス・ジョンストンを、瀬奈は子宝に恵まれずエディを引き取り育てるミセス・ライオンズを演じる。
――出演のお話を聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?
安蘭:以前上演された時に作品を拝見しまして、当時のミュージカルでは新しいジャンルというか、社会派な作品、大人な作品という印象を抱きました。何度も再演されるほどいろいろな人の心に刺さって記憶に残り、愛され続けている作品なので、それに出演させていただけるというのはとてもうれしく光栄に思いました。いつかお話が来るんじゃないかなと仄かな予感もあったので、すぐにやりたいとお返事しました(笑)。
瀬奈:私は作品を拝見したことはなかったのですが、若い俳優さんたちがすごく熱を持って演じているという印象がありました。ほかの作品で共演した方でも、『ブラッド・ブラザーズ』に出ていた方は、作品に対する熱や思いがすごく強いというイメージがあります。実際に台本を読んでみると、面白いと言っちゃいけないのかもしれないですけど、いろいろな人間模様が面白くてやりがいがありそうだなと感じて。「瞳子さん(安蘭の愛称)と共演できるんだ!」という喜びもありました。
――演じられる、ミセス・ジョンストン、ミセス・ライオンズはどんな人物だと感じましたか?
安蘭:そもそもの発端だって言われるのですが、窮地に立たされてそう選択せざるを得なかった母親なんだと思います。ある角度から見ると本当にひどいお母さんだし、ある角度から見ると生きることに必死だったからそういう選択をせざるを得ない気の毒な女性でもある。どんな風にも受け止められると思うのですが、私は彼女に寄り添って、この役を愛したいなと思っています。
瀬奈:ミセス・ライオンズは今まで育ってきて、叶えられなかったことがきっとなかったんだろうなと思うんです。お金や自分の立ち回りでなんとかして自分の夢や望みを叶えてきた。私自身もそうでしたけど、こればっかりはお金で解決できないし、頑張ればなんとかなるものでもなくて。「努力をすれば報われる」と根性論で生きてきた人間としては、頑張ってもどうしようもないことがあるんだというところにすごく共感します。ただその手段がよろしくなかったなとは思いますけども、心理的にはわからなくはないところがあります。
――今回、大きな息子を持つ母親役となります。
安蘭:母親役は結構多いので、もう何の抵抗もなくなりましたね。
瀬奈:私もです。一時期、ヒロインでもなく母親でもない時期もありました(笑)。
安蘭:どっちつかずなね(笑)。息子役の中では、小林亮太くんとは、『キング・アーサー』で共演経験がありますが、その時はあまり絡みがなかったんです。素直で立ち回りも上手くてこれからが楽しみな俳優さんだなと思っていたので、今回またご一緒できることが楽しみです。

