小林亮太、渡邉蒼、山田健登、島太星らが出演! ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』26年上演

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ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』が、東京・シアタークリエにて2026年3月9日~4月2日、大阪・サンケイホールブリーゼにて同年4月に上演。小林亮太、渡邉蒼、山田健登、島太星、瀬奈じゅん、安蘭けいらが出演する。
【写真】凛々しく優しい表情に引き込まれる! 小林亮太、撮りおろしショット
階級社会を背景に親と子、兄弟の絆、人間の運命という、国境を越えた普遍的なテーマをもつ本作は、1983年のイギリスでの初演され、同年にローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作ミュージカル賞を受賞。巧みなストーリー展開と楽曲の素晴らしさを最大の魅力としながら、初演以降、ウエストエンド、ブロードウェイをはじめ、ドイツ、オーストラリア、韓国、そして日本でも1991年以来、繰り返し上演されてきた。
本作の脚本・音楽・歌詞を手掛けたウィリー・ラッセルは、1974年ビートルズを題材にしたミュージカル『ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ...そしてバート』を執筆、その年のイブニングスタンダード賞とロンドン劇場批評家協会賞を受賞。
1986年に執筆した『シャーリー・バレンタイン』はウエストエンドで絶賛され、1989年にはブロードウェイで大成功を収め、トニー賞主演女優賞をもたらした。また、1983年に執筆した『リタの教育』と『シャーリー・バレンタイン』はともに長編映画となり、マイケル・ケイン、ジュリー・ウォルターズ、ポーリン・コリンズがそれぞれの役でアカデミー賞にノミネートされ、ラッセルもアカデミー賞にノミネートされた。
そのラッセルが1981年に学校演劇用として執筆した『ブラッド・ブラザーズ』は、1983年にオリヴィエ賞の最優秀新作ミュージカル賞を受賞後、1988年に再演され、2012年11月までの24年間、ウエストエンドで1万回以上も上演されました。1993年から2年間ブロードウェイでも上演、1993年のトニー賞最優秀ミュージカルにノミネートされた後、現在も世界各国で上演され続けている。
そして2026年3・4月、シアタークリエで、東宝製作作品としてはおよそ17年ぶりに日本版が上演される。
リヴァプールに暮らす子だくさんのジョンストン家に、双子が誕生する。生活の困窮から、母はやむなく、片方の子を我が子に恵まれなかった裕福なミセス・ライオンズに託す。こうして、一人はエドワード(エディ)として豊かな家庭に、もう一人はマイケル(ミッキー)として貧しい家庭に、離れ離れで育つこととなった。
やがて運命に導かれるように再会した2人は、同じ日に生まれたことを知り、固い友情を結び「ブラッド・ブラザーズ(親友)」を誓う。しかし年月を重ねるにつれ、彼らの人生は環境の違いによって大きく隔てられていく。
18歳となったミッキーは、不況により職を失い、幼なじみのリンダとの結婚生活にも翳りが差す。一方、エディは大学生活を満喫し、将来を約束された存在となる。血を分けた実の兄弟、ミッキーとエディ。社会の格差と避けられぬ運命が、2人の行く末を容赦なく裁いていく。
演出を務めるのは、演劇界を代表する演出家の一人、日澤雄介。2000年劇団チョコレートケーキを結成以降、演出家のみならず俳優としても活動しつつ、『起て、飢えたる者よ』『治天ノ君』で第21回読売演劇大賞優秀演出家賞、劇団公演『生き残った子孫たちへ 戦争六篇』では、第30回読売演劇大賞を受賞。劇団公演以外でも『芸人と兵隊』『M.バタフライ』『アルキメデスの大戦』『蜘蛛女のキス』なども手掛け、活躍の場を広げている日澤が、名作に挑む。
出演は、舞台『鬼滅の刃』竈門炭治郎役で主演を重ね、4月にはミュージカル『フランケンシュタイン』でビクター・フランケンシュタイン/ジャック役で主役を演じ、情感豊かな表現力を見せた小林亮太と、ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』の主演ダーウィン・ヤング役をはじめ常に観客を惹き付ける演技を披露、11月には『デスノート THE MUSICAL』で主人公・夜神月役を演じる渡邉蒼が、ダブルキャストでミッキーを務める。
エディには、ミュージカル『テニスの王子様』手塚国光役で不動の人気を獲得、2024~2025年の帝劇クロージング公演『レ・ミゼラブル』のマリウス役で瑞々しい演技を見せた山田健登と、本年4月のミュージカル『フランケンシュタイン』でアンリ・デュプレ/怪物役、続く8月にはミュージカル『四月は君の嘘』でクラスで人気者の高校生・渡亮太役と、幅広い役柄で観客を魅了した島太星という、ミュージカル界のフレッシュな顔ぶれがそろった。
また、ミッキーとエディの幼なじみ・リンダにはミュージカル『next to normal』ミュージカル『ジェイミー』と話題作で存在感を見せた小向なる、ミッキーの兄・サミーには、ミュージカル『梨泰院クラス』で好演、今秋にはミュージカル『新テニスの王子様』の出演が控える秋沢健太朗。
謎の語り手として登場するナレーターには、ミュージカル『ミス・サイゴン』のエンジニア役でずば抜けたエネルギーをもって舞台をけん引し、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』でも個性的なカリスマを放った東山義久が、ブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』ほか長年にわたり多くのミュージカル作品の出演が続く戸井勝海がミスター・ライオンズを演じる。
そして、エディを引き取り育てるミセス・ライオンズ役には、宝塚歌劇団元月組トップスターで、退団後は『エリザベート』をはじめ『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』『ラ・マンチャの男』など大作ミュージカルでの活躍のみならず、舞台『モンスター・コールズ』でも圧倒的な演技を披露した瀬奈じゅん。
ミッキーとエディの生みの親でミセス・ライオンズへエディを引き渡すミセス・ジョンストンには、宝塚歌劇団元星組トップスターで、ミュージカル『next to normal』で難役を見事に演じ、『ラグタイム』『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』、7月にはミュージカル『ジェイミー』で主人公の母親を好演した安蘭けいが務めるなど、実力派のキャストがそろった。
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』は、東京・シアタークリエにて2026年3月9日~4月2日、大阪・サンケイホールブリーゼにて同年4月上演。
演出・日澤雄介のコメント全文は以下の通り。