いけちゃん、“ラストグラビア写真集”で驚異のボディメイク「直前の1週間は断食するくらいの勢い」
いけちゃん
グラビアという表現媒体に未練はない。そう言い切れるのは、いけちゃんの視線がすでに新しい地平を捉えているからだ。被写体としての経験は、次なる創作活動への確かな糧となっている。
「プレイヤー側としてのグラビアには全く未練がなく、復帰する予定もありません。ただ、現場の雰囲気はとても好きだったので、今後は撮る側として携われたらいいなと考えています。実は最近カメラにはまっていて、1台目としてライカを購入しました。写真は動画と違って、その一瞬を切り抜かなければならない難しさがあり、そこに面白さを感じています」。
直感に従い、興味の赴くままに行動するスタイルは今後も変わらない。最近手にした高級カメラも、彼女のクリエイティビティを刺激する新たな相棒だ。演者から作り手へ。その興味は尽きることがない。
「YouTuberという仕組みは正直いつまで続くのかな……という思いはあります。そのとき、YouTuberという肩書きがなくなったとしても、自分はずっとクリエイターでありたいと思っています。物作りでも、写真でも、絵や文章でもいい。何かしらの形でクリエイター側にいたいですね。今は写真のブームが来ていますが、来年は世界中を旅行しているかもしれません。先の目標を決めすぎず、思いついたことをすぐに実行していくのが私のスタイルです」。
惜しまれるうちに幕を引く。それがいけちゃん流の美学であり、ファンへの最後のギフトだ。「もっと見たい」という渇望感こそが、本作のタイトルが示す「余韻」そのものなのかもしれない。
「反響があって『辞めないで』と言われるタイミングで辞めること、それが『Afterglow』であり、私が残したい余韻です。私の写真集を見て『やっぱりいけちゃんのグラビアはいいな、もっと見たいな』と思ってもらえたら本望ですが、これで完全に終わりです。ぜひ、その余韻に浸ってください」。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)
いけちゃんのラストグラビア写真集『Afterglow』(講談社)は発売中。
いけちゃん、ラストグラビア写真集『Afterglow』書影(帯アリ) (C)佐藤裕之/講談社

