檀れい、刑事役で新境地 長ゼリフのシーンにも「緊張感があって楽しい!」
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「長いシーンの撮影の時は、特にお互い緊張感を持ってセリフのやり取りをするんです。間違えたら最初からやり直しという恐ろしさもありますけど…(笑)。相手の出方によって、こちらの芝居も変わってきます。犯人と刑事という、真実を見つけようとする人間と、自分の犯した犯罪を隠そうとする人間のやり取りは、演っていても見ていても、とても面白いかなと思います」。
驚くほどまっすぐで、かつ丁寧に役と向き合う檀からは、役者としてのプロ意識というものを強く感じる。連続ドラマの撮影期間は慌ただしい毎日となるが、ぶれない精神を維持し続ける、バイタリティの源泉はどこにあるのだろうか。
「例えば美しいものを見て美しいと感じたり、この音楽は素敵だなと思う感性や感覚の部分はすごく大事だと思っているんです。もちろん撮影中はバタバタで、ご飯を食べるのもそっちのけになってしまいそうになりますが、だからこそきちんとしたいと考えるようになりました。例えば、時間がないからどこかでご飯を買ってきてそのまま食べることと、買ってきたものを温めて器に移し替えて食べることとでは、美味しさや感覚的なところが違うと思うんです。人前で何かを表現したり、夢を売る仕事だからこそ、自分の生活をちゃんとしておかないといけないという感覚は、宝塚時代から思っていることかもしれませんね」。(取材・文:赤山恭子、写真:山田薫)
檀れい民放連続ドラマ初主演、初刑事役となった本格ミステリー『福家警部補の挨拶』は、1月14日よりフジテレビ系で毎週火曜日21時~21時54分放送(14日初回のみ21時~22時09分放送)。