新垣結衣、夫婦像への思い「互いへの思いやりは持っていたい」 母親役で母性芽生える
母親役については「親戚の子をあやしたりしていた経験があったので、抵抗はありませんでした」と特別な感じはなかったと明かしつつも、「やっぱり赤ちゃんが身を委ねてくれた瞬間は、守らなきゃ! という気持ちになりましたね」と母性の芽生えを口に。幽霊・大泉(ユウタロウ)と繰り広げた夫婦喧嘩に関しても「ユウちゃんが可愛らしいからというのもあると思いますが、ズケズケ言っているのに、重くならない。ああいうケンカの仕方は好きです。ケンカができること自体、いいなぁって思うし、サヤとユウちゃんのように互いへの思いやりは持っていたいですね」と夫婦像に思いを馳せた。
また本作で見ものなのが、富司純子や小松政夫、中村蒼らがユウタロウに身体を乗っ取られるシーンだ。富司らがまるで大泉その人であるかのように身体を動かし、特徴のある話し方でサヤに愛ある毒舌を浴びせまくる。「出来上がって客観的に観てみたら、すごく変で可笑しいんですけど、演じていたときは普通だったんです。大泉さんとお芝居したものを、富司さんたちが横でご覧になっていて、それを参考にお芝居をして。富司さんたちは大変だったと思いますけど、なんだろう、私としてはとても自然でした。不思議でしたね」。
それもこれも新垣がサヤになりきっていたから。クライマックスでの、誰かに乗り移ったユウタロウではなく、ユウタロウ自身が姿を見せてのふたりのシーンには涙が溢れるはずだ。(取材・写真・文:望月ふみ)
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