俳優・遠藤憲一「実はナレーションが苦手」 R・ハリス脚本のWEBドラマを語る

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男の旅がテーマのWEBドラマ『フィエスタ~SDカードが記憶を呼び覚ます』で、ナレーションを担当した俳優の遠藤憲一と、脚本を手掛けた作家のロバート・ハリス。旅好きを公言する豪快な二人が、意外な旅の共通点や写真へのこだわり、本作に込めた思いなどをざっくばらんに語り合った。
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本作は、東芝のSDカード「EXCERIA」のPR映像として同社が制作した全5話完結の短編WEBドラマシリーズ。スペインのバルセロナとパンプローナを舞台に、主人公・徹(遠藤)が、亡き兄の旅路を追体験するうちに、自分の中に眠っていた様々な感情に気づき始める過程をドラマチックに描く。
実はナレーションが大の苦手だという遠藤は、「ドラマだと聞いていたので、誰かとの掛け合いを想像していたのですが、ほぼ一人で読み上げるということで最初は戸惑った」と吐露。それでも、「棒読みにならないよう些細な心の変化、町の熱気を吸収している感覚など、なるべく心を動かしながら演じさせていただいた」と、ベストを尽くして臨んだことを明かした。
一方、脚本を執筆したハリスは、「本作のモチーフとなっている文豪アーネスト・ヘミングウェイの『日はまた昇る』について、「文章を通して想像を膨らませていくプロセスの楽しさ、そして僕の目を世界へと広げてくれた運命の1冊」と述懐する。
そんな遠藤とハリスの共通点は、旅好きなところ。しかも、お互いに目的を持たない放浪の旅が理想だという。「20代のころは、急に北海道へ行って牧場で働いてみたり、(日本最北端の)宗谷岬までバイクを飛ばしたり、あるときは伊香保まで歩いて行ったり、とにかく放浪癖があって、目的を持たない旅が大好きだった」と語る遠藤。
これに対してハリスは、「北海道をヒッチハイクで放浪していたときのこと。ある日、摩周湖の崖から50メートルくらい落下して、捜索隊が出るほどの大騒ぎになった。たまたま木と木の間に挟まったので助かりましたが、それからです、『旅っていいな』って思ったのは(笑)」と、豪快なエピソードを披露した。