俳優・遠藤憲一「実はナレーションが苦手」 R・ハリス脚本のWEBドラマを語る
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放浪好きという共通点を持つ遠藤とハリス。さぞ、写真に対するこだわりも随所で共鳴し合うのかと思いきや、これが全くの正反対。才能がないとキッパリあきらめ、旅本を出すときはプロのカメラマンを同行させるというハリスに対して、遠藤は知る人ぞ知る写真マニア。仕事の合間を縫っては撮影に没頭しているという。
「空を撮るのが好きで、特にマジックアワーの前後、凛とした緊張感がたまらないですね。作り込んだ写真ではなく、いつ遭遇するかわからない、まさに瞬間瞬間の奇跡の出会い」と、言葉にも熱が入る。さらに、「カメラを持った途端に神経が研ぎ澄まされて、普段、見落としているものも美しく見えてくる。カメラは、心を磨く道具ですね。心の中で見て、心の中で表現する、という点では役者も同じ」と目を輝かせる。
もしもカメラマンの役が来たら？ 「日本中を旅したい、できればモデルを引き連れて」と、笑みがこぼれる遠藤に、「脚本、僕が書きますよ」とハリス。男のロマンをたずさえながら、旅談義はまだまだ続く…。（取材・文・写真：坂田正樹）
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