関めぐみ、“命の尊さ”を実感 『迷宮カフェ』ヒロイン役に入れ込んだ理由
さらに関は、「マリコには、(親友を亡くしてしまったという)悲しい過去を背負いながら、その中で決心したことを実行し、人を誘導していく『強さ』がある。それでいて、カフェのお客さんには、人柄に合ったコーヒーカップを選んであげる、とても女性らしい気遣いも持ち併せているところが魅力的」と、マリコ愛が止まらない。
また、この映画によって、骨髄移植のことを深く知ることができたという関は、「ドナー登録について意見を求められた時、『自分の考え』を『自分の言葉』で伝えられること。何も知らずに選択することと、内容を理解して選択をすること、これはまるで意味が違う」と、語気が上がる。
この作品は、実際に娘さんを血液の病で亡くした女性・黒岩由香さん(今作の企画者)の思いがベースになっている。このことを踏まえて関は、「ぜひ、親子で劇場に足を運んでほしいですね。骨髄移植に対するお母さんの思い、そして子供の思い、お互いの視点から『命の尊さ』について話し合える作品になれば」とアピールした。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『迷宮カフェ』は3月7日より全国順次公開。