『アントマン』主演俳優ポール・ラッドが来日、不完全ヒーロー像に共感
「この物語は、“娘への愛”が物語の全ての動機になっている。だから、その愛が本物であることを観客に信じてもらわなければ成立しない。ダメな父親だけど共感できる部分もある。とはいえ聖人君子に成り過ぎてもいけない、そのバランスが難しかった」と裏話を披露した。
ところで、動画サイトで共演のマイケル・ダグラスと“謎のダンス”を踊るオフショットが話題を呼んでいるが、ポール本人からは意外な答えが。「僕にとって彼は伝説的な俳優。だから、最後まで緊張感が抜けず、100%慣れることができなかった」と吐露。「マイケルは(ダンスを踊ったり)あの手この手で僕をリラックスさせようとしてくれたけどね。一緒に映っているシーンも、ふと我に返って観ると“オーマイゴッド!”って気持ちになるんだ」と純朴な一面を垣間見せた。
娘のヒーローになるために、必死にがんばるダメおやじ。心の中で思わず「がんばれ!」と応援したくなるのは、きっと、ポール・ラッドが醸し出す人間臭いリアリティが胸打つからだ。「まだ、何も決まっていないけれど、続編の話はスタッフの間でも出ているよ。僕自身も実現することを願ってる」。1.5cmのヒーローの次なるミッションは? 想像するだけでワクワクする。(取材・文・写真:坂田正樹)