田中圭「人や作品に恵まれている」 同世代の俳優を意識しないワケ
映画
映画・ドラマ・舞台と幅広いジャンルで活躍を見せる俳優・田中圭。その出演作品の多さをみれば、映像界に欠かせない存在であることに疑う余地はないだろう。そんな彼の最新作が『劇場版 びったれ!!!』だ。シングルファーザーで、弱きを助ける司法書士、しかしその実は元やくざ……と、ひとつの作品で様々な顔を演じた田中に、作品に込めた想いや現在31歳の“いま”を語ってもらった。
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2015年1月からtvkほか地方10局で制作された連続ドラマ『びったれ!!!』がスケールアップして帰ってきた。主人公・伊武努を演じるのはもちろん田中だ。「多くの人にドラマを見て面白いって言ってもらえたことが何よりもうれしかった。その先に劇場版の話があって、映画には山本耕史さんや竹中直人さんら豪華な方々にも出演頂いているので、少しでも結果が出せればという思いは強いですね」と意気込みを語る。
劇中で田中はヤクザ、司法書士、そして父親とさまざまな顔を演じ分けている。ヤクザパートの狂犬ぶりもハッとさせられる輝きを放つが、娘・かりん（岩崎未来）とのシーンでみせる優しいまなざしは、見ているものに何とも言えない感情を呼び起こさせる。田中も「映画を観た方には『かりんちゃんと向き合っている時の表情が自然で優しいよね』って言われるんですよ」と同調する。
2012年に長女が誕生している田中。俳優という仕事をする上で、大きな変化になったかと投げかけてみると「多分変わったところはいっぱいあるのでしょうけれど、僕自身はあまり自覚していないんですよね。かりんと向き合うときに自分の娘を重ね合わせることもないですし……」とつぶやく。しかし、前述したように田中の演技を見た人から「自然だった」という意見を聞くと「もしかすると自分に娘ができたから、接し方が自然になったのかなとか、もし娘がいなかったら違う演技になっていたのかなって考えることもあります」と打ち明ける。
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