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“テレビ映画”最後の砦『金曜ロードSHOW!』視聴者を惹きつける工夫とは

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2015年秋に放送開始30周年を迎えた「金曜ロードSHOW!」
2015年秋に放送開始30周年を迎えた「金曜ロードSHOW!」

 地上波プライムタイムにおける唯一の“映画レギュラー番組”である日本テレビ『金曜ロードSHOW!』(通称:金ロー)は今秋、放送開始から30周年を迎えた。メディアの多様化を受け、ネットや動画配信サービスの利用でより手軽に映画を楽しめる時代となったが、そんな中で映画をテレビで放送する意義、そして難しさはどこにあるのか。2年前から番組を担当する鬼頭直孝プロデューサーに話を聞いた。

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 「編成の基準はもちろん“より高い視聴率を取れること”を考えて行っています。こうだからこうといったメソッドみたいなものはなく、それより視聴者の興味であったりその時の流行であったりを考えて編成しています。そういう意味では普通の番組とあまり変わらないのかもしれないです」。

 最近では新作の劇場公開に合わせた『007 スカイフォール』や『スター・ウォーズ』シリーズの放送が話題を集めた。

 「最新作が公開される時にその関連作品を放送するっていうのは、作品を観る1つのきっかけにはなるのかなって思っています。あと、去年の11月、高倉健さんがお亡くなりになった時に予定を変更して『幸福の黄色いハンカチ』を放送したら(視聴率が)15%を超えたり、『かぐや姫の物語』もアカデミー賞ノミネートを受けて、予定を変更して放送したら高視聴率が獲得できました。“その時”の流れを読んで柔軟に対応する力も必要かもしれません。他にも今年は『ハリー・ポッター』を4作連続で放送したんですけど、ちょうどユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんが「ハリー・ポッター」のアトラクションを含めたCMを頻繁に放送する時期と重なったので、そういったことも何もない時期に放送するより視聴者の人には観るきっかけになったんじゃないかと思います」。

 このように新作の公開や外部要因に合わせた編成が高視聴率に繋がることはあるものの、視聴者の傾向や法則を掴むのは容易ではなく、常に手探りで苦戦していると鬼頭プロデューサーは言う。

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