池松壮亮&菅田将暉、互いに感じる“男の色気”
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池松が演じた内海、菅田が扮する瀬戸。2人の距離感は見ていて非常に心地が良い。さすが2016年だけでも、待機作を含め9本近くの劇場映画が公開されるという若手実力派の池松と菅田だと唸ってしまう。これまで共演はあったものの、ここまでしっかりと向き合ったのは初めてだという。今回はコミカルな雰囲気の映画だが、これまで二人の作品のメガホンをとった監督の多くが、彼らの魅力を“色気”というキーワードで表現した。
そのことについて菅田は「池松くんは顔がエロいですし、僕ら世代でよく“誰が一番エロいか”って話をすると『池松くん』って出ますからね。女性からみて魅力的なのはもちろんですが、男からみても『ずるいな~カッコいいな~』って思える人です」と語ると、池松は「別に色気が欲しいわけでもないし、それを武器にしているわけでもないんですよ。僕の場合はたまたまちょっと裸になる機会が多いからそういわれるんでしょうね」と苦笑い。
一方で、池松は菅田に対しては「労働的なことではない疲労感がありますよね。色々なものを見てきて、ちょっと早く大人になったんだろうなって思うし、ちゃんと敗北を知っている人と感じる。全然背伸びしないし、一人でまっすぐ立っている。そういう部分が色気につながっているんだろうなって思いますね」と評価する。
撮影を通じて“だいぶ温まってきた”という池松と菅田の関係。「二人のネクラ臭のする感じが良いんですけれど、お客さん入るんですかね。ものすごいスケールが小さいはなしですから……」と自虐的に笑う池松だったが、続編に関しては「お客さんの入り次第ですかね」と言いつつも「題材はいっぱいありますから」とまんざらでもない表情を浮かべる池松と菅田だった。(取材・文・写真:磯部正和)
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池松壮亮/ヘアメイク:遠山 美和子(THYMON Inc.)
菅田将暉/ヘアメイク:AZUMA@MONDO‐artist(W)