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メリル・ストリープ、「進歩に敏感」“言葉よりも行動を”呼びかけた活動家に感情移入

映画

『未来を花束にして』メリル・ストリープインタビュー
『未来を花束にして』メリル・ストリープインタビュー(C)Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2015. All rights reserved.

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 大女優メリル・ストリープは、映画『未来を花束にして』で演じたエメリン・パンクハーストについて、「彼女に感情移入できたのは私が近年の進歩に対して敏感だからだと思う」と語る。20世紀初期のイギリスにおける女性参政権の獲得を目指し、平和的な講義が黙殺される状況に対して“言葉よりも行動を”と呼びかけた活動家に対する尊敬の念を隠さない大女優は、なぜ「進歩に対して敏感」になったのか?その背景には、彼女の祖母の経験があった。

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 映画『未来を花束にして』は、1912年のロンドンを舞台に、劣悪な環境の洗濯工場で働くモード・ワッツ(キャリー・マリガン)が、女性参政権運動を展開するWSPU(女性社会政治同盟)の活動に巻き込まれながら、“違う生き方を望んでいる自分”を発見する姿を描いた感動のドラマだ。

 劇中でWSPUのカリスマ的リーダーであるエメリン・パンクハーストを演じているメリル。オファーを受けたときの思いを聞くと、「とても光栄だと思った」と振り返る。「彼女はすばらしい人間であらゆる点で興味深い人物よ。女性の指導者がいない時代でも彼女は恐れずに、リスクを冒して指導者になった。悪意ある人々も多く、常に苦しみが伴ったと思う」

 偉大なキャラクターに感情移入できた理由は、「近年の進歩に対して敏感だからだと思う」とのことだが、これには女性に投票権が与えられる前に3人の子供を育てた祖母の経験が関係している。「祖母は下院議員よりも、町の教育委員会の選挙を気にかけていたわ。当選させたくない人がいたの。祖母はゴルフ場に行き、支持する人の名を書いたメモを祖父に渡して投票へ行かせた。女性の投票権が認められていなかったからよ」。彼女にとって祖母は、現代の女性の進歩の象徴だったのだ。

 メガホンを取ったサラ・ガヴロン監督については、「すばらしい才能の持ち主よ」と絶賛。演出で印象的だったものは、「本物の警察官を使ったこと」だという。経験豊富なエキストラではないため、撮影前にメリルは「面倒なことになる」と思ったそうだが、その予想は外れることになった。「彼らは恐ろしかったわ。彼らが部屋に踏み込み警棒で物を破壊し始めたの。(バイオレット・ミラー役の)アンヌ=マリー・ダフは少しケガをしたわ」

 ハリウッドにおける女性の権利拡大を唱え続けており、先日の第74回ゴールデングローブ賞では、ドナルド・トランプ大統領(授賞式時は、次期大統領)への痛烈な批判を込めたスピーチが拍手喝さいを浴びたメリル。最後に、女性の活躍と政治を描く本作が、今公開される意義を聞いてみた。「世界的に女性たちの結びつきが強まってると思うわ。互いを自分のことのように捉え理解している。私たちは平等だとね。苦しい時代だもの。この映画のテーマは、現代にも共通する問題だし、時宣にかなっているわ」。

 『未来を花束にして』は、1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。

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