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中川大志「求められている事をつねに意識」 堺雅人の立ち振る舞いに影響受ける

映画

 「作品や演じている役柄について、何を求められているんだろうということは、常に意識しています。それが分からないと表現がズレてしまうので」と中川は語る。さらに「だからと言って、計算し過ぎちゃうのもダメだと思うんです。そこはいろいろな現場で、いろいろな監督さんの撮り方を経験して、積み重ねていくことによって得られるものだと思っています」と状況によって適応していくことの大切さを述べる。

 こうした考え方に導かれたのは、これまで共演した多くの先輩方の背中を見てきたからだという。「台本を読んで考えていっても、現場ではいろいろなことが起きるので、自分の考えのままできるわけではないんですよね。そんなときに、新しい道をいくつも作っていけるのはプロだなって、先輩の姿を見て思いました」。

 なかでも大河ドラマ『真田丸』で共演した堺雅人の立ち振る舞いには大きな影響を受けたという。「主演としての現場の立ち方とか、多くのことを学びました。現場で起きることすべてにとても敏感で、役者だけではなく、スタッフさんを含め、多くの方の思いを汲み取ろうされているんです。こういう現場にいられるのって、みんなすごく気持ちがいいんだろうなって、純粋に憧れを持ってみていました」。

 そんな先輩たちの背中を見ている中川。自身も主役として現場に入ることも多くなってきたが「まずはしっかり自分の芝居をすることです。それができてこその周囲への気遣いだと思うんです。最低限そこからです」と課題をあげる。それでも「共演者の方たちの思いがぶつかり合える現場というのが楽しいのかなと思うので、そんな雰囲気になるような意識を持って臨みたいですね」としっかりとしたビジョンを語ってくれた。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『ReLIFE リライフ』は4月15日より全国公開。

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