安藤政信「ドラマなんてと思っていた時期もあった」 “拒絶心”からの心境の変化とは
日本のみならず海外での撮影を経験してきている安藤は、当然キャリアも長い。今回もスッと現場に入っていけたのかと尋ねると、「いやいや!」と首を横に振った。「僕は基本すごく人見知りですし、そもそも10年間作りあげてきた人たちの中に入っていくのは難しかった。1話の最初のシーンから、苦戦して非常に悩みましたし、全然OKも出なかったんです」と、意外な裏事情を明かしてくれた。しかし、撮影も中盤をまわった現在では、脳外科のエース・新海広紀の役柄をしっかりとつかみ、患者の奏について大事な鍵を握る物語のキーマンとして引っ張る。
「『コード・ブルー』は、主人公の5人がヴィヴィットな芝居をしているところに元々惹かれていたんですけど、中でも藍沢というか山下くんは…もう格好よすぎて、ねえ(笑)?僕は、山下くんとのシーンが一番多いので、いろんな話をしていますよ。…あ、でも作品の話はあまりしないかも(笑)」と、オフスクリーンでの和やかな様子を伝える。「今までの作品でも、『相手役を食ってやろう』と思って入ることはなくて。僕は、いつだって相手を愛したり、尊敬したいと思ってやっています」。そうして熱を帯びて伝える様子は、視野を広げた安藤の、より豊かな俳優人生を示しているようだった。(取材・文・写真:赤山恭子)
『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』は、フジテレビ系にて毎週月曜21時から放送中。