玉木宏、顔に針50本打つ役づくり デビュー20周年を迎えてよりストイックに
4月に迎えるデビュー20周年については「あっという間だなという感じはするんですけど、20年という数字を見ると、ものすごく長い時間を過ごしてきたと思う」としみじみ。37歳という自身の立ち位置を「現場で間に挟まれている、宙ぶらりんな年代」と分析する彼は「もっといろいろな経験をして、幹を太くして、プラス、いろいろな役で枝を増やして、大きな木を目指す」と力説。また「役として、もっともっと、エグいこともやりたいなと思う。常に飽きられないように、自分自身がチャレンジできる環境で、何かにトライしていたい」とストイックな心持ちをのぞかせる。
NHK連続テレビ小説『あさが来た』やテレビドラマ『のだめカンタービレ』への出演を経て、日本でもトップクラスの役者となった玉木だが、デビューしてから数年はアルバイトと役者を掛け持ちする日々が続いた。当時については「時間ばっかり取られて、好きなことができないときではありましたけど、いまだにそのときに出会った人と仲良くしていますし、振り返っても、本当に良い時間だったと思っています」と微笑む。出会いを大切にするのは、役者業でも同じ。「まだ触れたことがない監督さんの元で、ぐちゃぐちゃになってみたい」。そう語る玉木の中には、爽やかなイメージとは異なる、貪欲な役者としての生きざまがあった。(取材・文・写真:岸豊)
映画『悪と仮面のルール』は1月13日より全国公開中。