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市原隼人、自分の“居場所”は「芝居の中にしかない」 決意の背景にファンの手紙

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 自分という軸を据えて人と真摯に向き合う市原は、芝居とも誠実に向き合ってきた。そのキャリアの中では、役者であることに迷いを感じたことはない。「自分は役者しかできないんだろうなということしか考えていないですね。結局、僕はこの世界しか知らないから。どんなに小さい箱でも、道端でも、映画でもドラマでも舞台でも、何か表現を発信できる場所があれば、そこが自分の居場所だなと思っていて。僕の居場所は、芝居の中にしかないんです」。

 キャリアを歩む中では、共演者だけでなく、裏方のスタッフたちにも敬意を払うことを欠かさない。「役者は俳優部の一部であって、色々な部署がいる中の、横一列の一部なんです。そういう考えの役者でありたいというのは、変わらず思っていることですね」。その謙虚な姿勢のおかげか今年で芸歴20年目を迎えるが、役者を一生の仕事にすると決意した背景には、市原の芝居によって様々な悩みや不安が緩和されたファンからの手紙があった。「『あ、このために役者をしているんだ』と。じゃあ、もっとやり続けなきゃ、死ぬまで役者でいたいなと思えたんです」。

 最後に、市原隼人の“これから”について聞いた。「今日と明日と明後日と、全部違う自分がいると思うので、その自分を全部認められるように。精一杯、現場一つ一つで、芝居一つ一つに向き合って行ける役者になれたらいいなというのが、今の気持ちですね」。語り口はクールだが、芝居への思いは熱く、深い。市原が明かす役者観からは、彼が20年にわたって支持されてきた理由が窺えた。(取材・文・写真:岸豊)

 土曜ナイトドラマ『明日の君がもっと好き』は、テレビ朝日系にて1月20日より毎週土曜23時5分放送。

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