北原里英、初主演映画『サニー/32』を経て“新しい自分”に
NGT48からの卒業を前に公開される本作は、女優・北原里英にとっての試金石となるが、自身にとってはどんな意味を持つのだろうか。「自分の人生を代表する作品になったと思うので、今は棺桶に入れたいくらいの気持ち(笑)。ただ、ここで終わってはいけないという思いもあるので、これをはっきりと“人生の一本”ですという風には、あえて言わない方がいいのかな」と冷静だ。それでも、「今までの自分の芸能・AKB48グループでの人生の中では、間違いなく一番の事件だし、一番のチャンスだと思うので、この作品で主演をさせていただいたことは、すごく幸せなことだなと思います」と達成感に満ちた笑顔を見せる。
これまでは将来設計や目標に縛られることが多かったと吐露する北原だが、NGT48卒業を前にそうした思いは霧散した。「良い意味で、卒業後の自分が全然浮かばなくて、今はスッキリした気分でゼロみたいな状態にいれていると思います。今までの自分とは違うので、気持ちも変わったのかなと思います」。劇中で赤理が“地味な自分”から“新しい自分”に変化したように、アイドル・北原里英もまた、女優・北原里英という“新しい自分”に変わりつつあるようだ。「いろいろな作品にスッとなじめるような俳優さんになりたいと思います」。そう語る北原の表情は、まぶしいほどに晴れやかだった。(取材・文・写真:岸豊)
映画『サニー/32』は2月17日より全国公開中。