松本穂香、連ドラ初主演も「今までと変わらない気持ちで」
すずは戦争を生き抜くことで人間的に成長を遂げる。松本自身に“女優として成長させてくれた作品”を問うと、昨年放送された本作と同じ岡田惠和が脚本を手掛けたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』を挙げ「あれだけ長い間、同じ役をガッツリというのも初めてでしたし、連ドラも初めてでしたし、岡田さんが書いてくださる世界観が素敵でした」と頬を緩ませる。また「(青天目)澄子という役は、私が誰よりも一番好きだ!という気持ちで演じていたので、あんなに素敵な役をいただけたのはすごく大きかったですね」と、しみじみ振り返る。
その『ひよっこ』での好演が評価され、活躍の場を増した松本。現時点で、どんな女優でありたいと考えているのか聞くと「『こういう役のイメージだよね、こういう役をよくやっているよね』と言っていただくよりは、『その役も松本穂香だったんだ。あの役も松本穂香だったんだ』と思っていただけるように、いろいろな役をやりたいです。その方が楽しいですし、いろいろな役ができるような女優さんになりたいですね」と答えてくれた。今年だけで、出演映画4本、ドラマ3本が公開・放送されるなど、着実にキャリアを積み重ねている彼女は、どんな形で役者としての幅を広げていくのか? その変化に期待が膨らむ。(取材・文・写真:岸豊)
日曜劇場『この世界の片隅に』はTBS系にて、7月15日より毎週日曜21時放送。