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玉山鉄二、長州・桂小五郎役に“会津人”として複雑…それでも演じる心

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玉山鉄二

NHK大河ドラマ

 玉山の言う“傷”とは、きっと長らく固定化されてきた心中や視点の何かが切り替わる“きっかけ”だ。「会津の方々を含めて、皆さんに『さすがだな』と思っていただきたい。だからこそ僕は今回、本当に意気込んでいるんです」と玉山。それは西郷隆盛(吉之助)役の鈴木とのやりとりからもうかがえる。

 「薩長同盟シーンのリハーサルで『キレイにハマりすぎるのは嫌だよね』という話をしました。それが行われるという事実は皆さんもちろんご存知。その上で楽しめるポイントはプロセスがどういうラインのたどり方をするのか、ということ。持っているコップを上からただ落とすだけではなく、揺さぶりながら作りたいねという話をしていました」

 坂本龍馬役の小栗旬、岩倉具視役の笑福亭鶴瓶らへの信頼も厚い。

 「旬の華やかな部分や人を引きつける部分が坂本龍馬にすごくハマっていると思います。セクシーだし、愛嬌もある。ちょっと現代的な発想も持っていて何をしでかすか分からないような部分も彼の魅力じゃないかなと。坂本龍馬が来れば何かが起こる、みたいな雰囲気を彼は本当にうまく作り上げているなと感心しています」。

 小栗と玉山の付き合いは長く、デビュー間もないころからだという。薩長同盟の仲介人である坂本役の小栗は、史実よろしく今回の共演を前に玉山と鈴木を引き合わせたんだそう。「居酒屋でベロベロになるまで盃を酌み交わしました(笑)」と語る笑顔は柔らかい。

 一方、鶴瓶に関しては「本当に鶴瓶さんのその存在だけで現場が和やかになるというか、鶴瓶さんがいらっしゃるだけでその疲れが取れる感じがします。本当に人がお好きなんでしょうね。僕はすごく人見知りで、群れたりすることを怖がってしまうところがあるので、鶴瓶さんみたいな人と過ごしていると人として本来あるべき姿はこういうことなんだろうな…って、すごく感じさせられます」。

 スタッフ・キャストともに確かな関係性の上で桂小五郎という役にひたむきに向き合っている玉山。間もなく薩長同盟の佳境を迎える中で彼が魅せる桂小五郎像は果たしてどんなふうに輝き、視聴者に、そして会津の人々に届くのか。楽しみで仕方ない。(取材・文:松木智慧)

 NHK大河ドラマ『西郷どん』はNHK BSプレミアムにて毎週日曜18時、総合テレビにて20時放送。

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