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太賀、吉田羊との壮絶なやりとりに「“いい殴り合い”ができた」

映画

 そんな張り詰めたような現場だが、救いとなる存在もあった。それはタイジの親友・キミツ役を演じた森崎ウィンだ。トリックスター的な存在のキミツは、閉ざされていたタイジの心を開いていくとても重要な役柄。

 実は太賀と森崎は同じ事務所ということもあり、知り合って12年にもなる仲だとか。しかし、ちゃんとした形での共演は今回が初めてとなる。

 「キミツを誰がやるんだろう、ってすごく気にしていたんです。そこでウィンの名前が挙がった時、ああウィンだったら間違いない、きっと素敵なキミツになると確信しました。実際、撮影中も“キミツ”でいてくれたのですごくやりやすかったです。同世代でキミツができるのって、ウィンしかいないんじゃないかな」。
 
 タイジとキミツの場面には、素の2人がお互い持っている信頼感がにじみ出ているのではないだろうか。そう思えてしまうくらい、彼らのシーンはこの作品における一服の“救い”となっている。

 「タイジが感じるその喜びも悲しみも、出来る限り“嘘”がないように。自分自身も感じながら、表現できたらいいなと思ってました。僕ができることは、それぐらいしかなかったので」。
 
 このシンプルなアプローチが、この作品においてはどれだけ心身を追い込む作業だったことだろう。しかし、だからこそ観る人の心を大きく揺さぶり、親子や家族、友達……さまざまな関係性を改めて問いかけてくる良作となっている。太賀、渾身の作品。その成果をスクリーンでぜひ、確かめてほしい。

 映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』は、11月16日より全国公開。

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