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山本美月、“モデル上がり”に葛藤しつつ一歩ずつ上る女優の階段

映画

 しかし、自分を応援してくれるファンの声に励まされた。「『お芝居を見て好きになった』って言ってくださる方もいらっしゃいます」と笑顔を見せる。「最初の頃は『桐島、部活やめるってよ』が、世にすごく広まって、そこから好きになりましたという方が多かったんですけど、握手会をさせていただいたときに“『刑事ゆがみ』を見て好きになりました”とか“『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』を見て好きになりました”とか、後々の作品から好きになってくれる方も多くて。少しずつだけど、階段を一歩ずつ上がっているなという気はします」。


『ザ・ファブル』に出演する山本美月

 最近では『モンテ・クリスト伯~』の西谷弘監督との出会いも大きかったという。「『小さな妥協、大きな収穫』という言葉をいただいて。すごく染みるというか…私はとっても頑固なので、たった一言ごめんなさいと言うだけで、すごく大きな収穫があるのに、ちゃんと謝れてなかったりとか、変にプライドを持っていたりする自分はよくないなって、最近思います。自分よりも年上の方と話していると、そういうことに気づかされますね」。

 そんな山本が、今後のキャリアを歩んでいく上で目指すものとは。「明確な評価を得たいという思いも、もちろんありますけど、自分なりの幸せを築けていけたらいいなと思っています。仕事も、プライベートも。楽しいって、そのときに思えていればいいかなって思うので。余裕を持った、いい大人になりたいですね」。(取材・文・写真:岸豊)

 映画『ザ・ファブル』は6月21日全国公開。

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