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キャリア20年目の志田未来、女優としての覚悟を決めた“ある人”の言葉

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 今回の光子役だけでなく、これまで数々の役を演じてきた志田だが、女優20年という歳月について「物心ついて、気づいたらこの仕事をしていたので、全然ぴんとこない」と本音を明かす。


 世間で一気に認知されるようになったのは2005年のドラマ『女王の教室』。過激な物語、天海祐希演じる女教師に徹底的に責め立てられる描写は物議を醸した。翌2006年には『14才の母』に主演し、タイトル通り14歳で妊娠してしまうヒロインを演じ話題を呼んだ。だが本人は当時、そんな周りの喧騒(けんそう)を気にすることは全くなかったという。

 「当時は普通に学校に行って、塾や部活にも行っていたし、ごく普通に生活していたので、周りの声は気にならないというか、気にする以前に“何もない”状態でした。いま思うと、周りが気遣って何も言わなかったのかなと思います」。

 ただ、これらの作品に出演する中で、確実に演じることの面白さ、女優という仕事の魅力にとりつかれていった志田。「『女王の教室』が初めての(民放の)連ドラだったんですけど、ドラマってこんな大勢の人たちが、こんなに大変な中で作るんだ! って知りました。毎回、みんなと顔を合わせるのも楽しくて、自分なのに違う人間を演じるという感覚も小学生ながらに楽しくて…。その感覚はいまもずっと変わらないですね」。


 しかし、女優という仕事を「一生の仕事」として意識するようになったのは、実は高校を卒業するタイミングで「これまでは学校と両立してきたけど、大学に行かないと決めたことで変わった」という。

 ひとつの転機となったのが、『踊る大捜査線』シリーズの脚本家として知られ、志田とは映画『誰も守ってくれない』、『遺体 明日への十日間』で一緒に仕事をすることになった君塚良一の言葉。「ちょうど高校を卒業するタイミングで君塚さんに『学生という武器を捨てるんだから、いままで以上に真剣に取り組んでいきなさい』という言葉をいただいたんです。そこで気持ちがガラッと変わりました。そういう意味で、(20年の中で)覚悟を決めたのって、私の中では最近なんです」。

 大きな目標は持っていない。強いプロ意識を持ちつつ、彼女にとって女優であることは「もはや生活の一部」なのだ。だからこそ「ずっと続けていきたい」と志田はうなずく。「20年続けてこれたのも周りのおかげなので、恩返しをしていけたら。これまで、年相応の役を演じることが多かったので、これからも無理せず、年相応にやっていきます」。(取材・文:黒豆直樹 写真:松林満美)

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