オダギリジョー&麻生久美子、12年ぶりの“再会”も失われなかった信頼感

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大人気ドラマ『時効警察』(テレビ朝日系)12年ぶりの復活となる最新作『時効警察はじめました』がいよいよ本日10月11日よりスタートする。2006年1月期に第1弾が放送され、翌年4月期には『帰ってきた時効警察』が放送された。主演のオダギリジョーとヒロインの麻生久美子は、第2弾の終了後、なんと1度も演技の場で遭遇しなかったという。文字通り12年ぶりの再会を果たしたオダギリと麻生が、本作への意気込みと、お互いの「変化」について語った。
【写真】40代と思えない…オダギリジョー&麻生久美子インタビューショット集
本作は、刑事ドラマ×脱力コメディとして人気を博した『時効警察』シリーズ第3弾。総武警察署時効管理課・霧山修一朗(オダギリ)と、彼に恋心を抱く交通課の三日月しずか(麻生)が、時効成立の未解決事件に挑む姿を描く。
■ 麻生久美子は「人柄の美しさが映像に出ている」(オダギリ)
―実に12年ぶりの共演になるそうですが、久しぶりに顔を合わせたときはどんな感じでしたか?
麻生:最初はすごく緊張して、少し距離を取っていたんですが、すぐに昔の感覚に戻りましたね。今はもう昔と同じように、毎回、現場でイジられています(笑)。
オダギリ:前回のドラマが終わってから、なぜか全く接点がなかったんですよ。だから、久しぶりすぎて恥ずかしかったですね。確かに当時は仲が良かったけれど、12年間、まるまる何も話していないわけですから…。でも、麻生さんが言うように、照れくさかったのは初日だけ。すぐに昔の関係性に戻りました。
―10年ひと昔と言いますが、お互いに「変わったな」とか、「成長したな」と思うところはありましたか?
麻生:私は基本的には変わっていないと思います。
オダギリ:麻生さんは昔から母性がありましたからね。
麻生:え、そうですか? あの頃はまだ子どももいなかったけど。
オダギリ:いや、もともと持っている人柄というか、そこからにじみ出る美しさみたいなもの。それって映像に出ますから。
麻生:こういう風に言ってくれるところが、変わった!(笑)。すごく優しくなりましたよね? 12年前は、楽しく会話をしていても、必ずひと言、罵倒されていたんですが(笑)、今はそういうの、だいぶなくなりましたもんね。もちろん昔も、冗談というか、愛を込めた罵倒でしたが(笑)
オダギリ:確かに優しくなったかも。自分で言うのも何ですが、昔よりは人のことをちゃんと思いやれるようになってきたと思います(苦笑)。
■ オダギリジョーは「全てが正解に見えてしまう」(麻生)
―麻生さんから見たオダギリさんはいかがですか?
麻生:役のこととか、脚本のこととか。基本的にすごく考えている人。仕事との向き合い方がプロフェッショナルなんですよね。その上で、アドリブだったり、セリフの変更だったり、現場でどんどん提案をされるので、全てが面白さにつながっていくし、全てが正解に見えてしまう。そこはすごく尊敬しますし、ますますその姿勢に磨きがかかっていると思います。
オダギリ:僕もまさに、麻生さんに対して同じことを感じていました。全てが面白くて、全てが正解だって。
麻生:うそ、思ってないでしょ!(笑)。でも、「信頼されているな」という気持ちは伝わってくるかな。役者同士でなかなかこういう関係性ってないので、それはすごくうれしいし、心地いいし、作品の良さにつながっていると思いますね。
―劇中も同じ月日が経ち、霧山さんがFBIに行っていたり、三日月さんに結婚・離婚があったり、いろいろ経験されたようですが、お二人はそれぞれの役にどのような変化をつけていかれますか?
オダギリ:確かにいろんなことがあったようですが、だからといって、何か大きく変化をつける必要はないと思っています。やっぱり、もともとあった『時効警察』の世界観というのはベースにありますから。12年経って、僕と麻生さんが変わらない関係性に戻ることと同じで、霧山や三日月くんに何があろうと描かれる世界観は変わらないと思います。こんなに時間が経ったのに何も変わらない2人っていうのも面白いと思いますし。