野村周平、正義とは“優しさ”「視点が変われば意味合いも変わる」
■1年間のNY留学を経て、今後も海外に「ぜひトライしたい」
本作の撮影はコロナ禍の神戸を中心に、すべて関西で行われた。「これまでとはすべてが違うので、正直やりづらいですよね。毎日検温したり、マスクしたり、密を避けたり…。つらい現場なら『力を合わせて頑張ろう』って言えるけれど、こればっかりはどうにもならないですからね。耐えるしかない、慣れるしかないって感じですね」と苦笑い。
それでも野村の出身地である神戸での撮影は「『ここで遊んだな』とか思いながら撮影していたので、懐かしさはありました。実家に近かったのもうれしかったですね」と振り返る。
また野村にとって本作は、1年間のニューヨークへの留学から戻ってきた最初の撮影となった。「海外に行ったのは、違う文化の場所に住んでみたかったから。ニューヨークは自由な空気で他人のことはあまり気にしない。自分には合っていると思いますが、日本には日本の良さがあるので、どっちが良いというわけではないです」。
20代後半に差しかった野村だが、やりたいことはたくさんあるという。「自分でやりたいと思ったことは、周囲に相談してやっています」と語った野村。海外についても「行けるチャンスがあるのならぜひトライしたい」と意欲を見せる。
■正義とは“優しさ”「視点が変われば意味合いも変わる」
ドラマでは、犯罪者逮捕のために清濁入り混じった“正義”が描かれている。野村自身も「悪のような正義もあれば、正義のような悪もある」と作品の見どころを語る。
そんな野村にとっての正義とは――。「やっぱり優しさだと思います」と即答する。続けて野村は「人に優しくされて嫌な気持ちになる人っていないじゃないですか。やっぱり優しさは正義だと思うんです」と持論を展開する。
それでも「正義と言っても、視点が変われば意味合いも変わる」と述べると「例えばウルトラマンや仮面ライダーって正義の象徴のように見られますが、倒される相手からしたら、ウルトラマンや仮面ライダーって自分たちの正義の邪魔をする敵なんですよね」と野村ならではの視点を提示してくれた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)
ドラマ『DIVER-特殊潜入班-』は、カンテレ・フジテレビ系にて毎週火曜21時放送。