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加藤ローサ、結婚・出産を経た10年ぶり地上波ドラマで「家庭内の序列を上げたい」

ドラマ

ドラマ『きれいのくに』に出演する加藤ローサ
ドラマ『きれいのくに』に出演する加藤ローサ(C)NHK

 結婚・出産を機に芸能活動をセーブしていた女優の加藤ローサ。10年ぶりの地上波ドラマ出演となるよるドラ『きれいのくに』(NHK総合/毎週月曜22時45分)では、なんとも説明の難しい役どころに挑戦中だ。今年デビュー20周年を迎える彼女に、「一番好きなお仕事」というドラマの現場に復帰するにあたっての思いや、結婚・子育てを経ての心境の変化など、35歳等身大の思いを聞いた。

【写真】街中いたるところに加藤ローサの顔があふれる異質な世界

◆“みんなが加藤ローサの顔”役にプレッシャー

 気鋭の劇作家・加藤拓也が脚本を務める『きれいのくに』は、ほとんどの大人が“同じ顔”をした不条理な国を舞台に、高校生の悩み、恋愛、容姿へのコンプレックスなどを描く青春ダークファンタジー。劇中では、街をゆく多くの大人が男性はみんな“稲垣吾郎”、女性はみんな“加藤ローサ”の顔をしている世の中で、加藤は母親、教師、キャスターなど何役も演じる。リアルな演技とAI技術を駆使し、通行人から、街中にある広告、選挙ポスター、指名手配犯まで加藤の顔がいたるところにあふれる世界が展開される。

 久しぶりのドラマが不思議な世界観の難役となったが、「こんな大役がやってくるとは思わなかったのでびっくりしましたが、二度とないかもしれないありがたいお話で夢みたい」と出演を即答したという。物語の設定を聞き、「最初は、演技はなくて顔だけ貸してくださいということかと思った」そうだが、“みんなが憧れる顔”という役どころに「私で大丈夫?って心配もありました(笑)。男性の代表が稲垣吾郎さんということもプレッシャーで」と笑う。演じる役は10近くにのぼるが、「脚本の加藤さんが、台本に描かれていないキャラクターやバックボーンのヒントをたくさんくださったので、すんなり入ることができました」と振り返る。

街中いたるところに加藤ローサの顔があふれる(C)NHK
 現場では、稲垣吾郎や、息子・誠也役の青木柚とのシーンが多かった。「吾郎さんは温かくて穏やかな雰囲気を持っている方で、自然と緊張がほぐれていきました。柚くんも、私にも実際に子どもがいるので、お母さん目線で見ちゃうというか、かわいくて、おばちゃんのようにいっぱい話しかけちゃいましたね」とリラックスして撮影に臨めたようだ。

 「出ている私でさえも、どんなドラマに仕上がっているのか期待がいっぱい。皆さんにも不思議な感覚に陥っていただければ。“不思議~!”という感想で正解だと思うので、みんなで不思議な世界に行きましょう」。

◆“ハーフ”であることにコンプレックスを感じた青春時代

 本作では、容姿にまつわるコンプレックスや恋愛など、高校生の等身大の悩みが描かれる。高校時代を振り返ってもらうと、「若者はどんな世界でも悩みを抱える生き物ですよね。私も今思うとくだらない悩みだと思うんですけど、なぜかほぼ毎日悩んでいました。中身は大人なのに、年齢がまだ大人じゃないというむしゃくしゃする感じを抱えて、悩ましくて、もどかしい時期で…」。

 加藤自身も青春時代にはコンプレックスを抱えていた。「今でこそ普通ですけど、自分がハーフだってことがコンプレックスでした。授業で“イタリア”って出てきたときに『ローサさんの母国ですね』って言われるのがすごく嫌だったんですよ。“こんなに心は日本人なのに母国でも何でもないよ”って。年度始めに担任の先生が変わって家庭訪問があると、一切言わないでくれってお願いしていました。名前もローサなのであんまり隠しようがないのですけど、同級生や周囲にも隠していて。『違うよ。日本人だよ』って、めっちゃ嘘ついて…」と述懐。

 「高校生になってこのお仕事を始めたときに、雑誌業界ではハーフモデルブームが来ていたんです。その波に乗って誌面に出られた時に、それまで必死に否定していたのですが、それを個性と捉えてもらえて。特別視もしてこないし、根掘り葉掘り聞かれたりもしない。“そんなに拒絶してこなくてよかったんだ。この世界に入れたのもハーフだからなんだ”とすーっと受け入れることができました」。

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