愛希れいか、ドラマデビューで二宮和也と共演 緊張を解くさり気ない気遣いに感激
――宝塚を退団されてから3年が経ちましたが、振り返ってみるとどんな3年でしたか?
愛希:早かったように感じますけど、振り返ってみるといろいろあったな、いろいろ経験させてもらったなっていう3年でしたね。そこで学んだことで演じることに対する考え方も変わったところもありますし、コロナもあって自分がエンタテインメントをお届けする側として、いろいろ考え直したり見つめ直したりする時間が多く、濃い3年でした。
――1番大きく変わった部分はどんなところでしょう。
愛希:宝塚では、学校を卒業して、ずっと1年目から先輩方にいろいろ教えていただきながらやってきて、劇団なので、守られていると言ったらいいんですかね…。常に新しい子たちはどんどん入ってきますけど、私は組替えもせずにずっと1年生から月組という組でずっとやってきて、みんな顔見知り、みんな自分のことを知ってくれているという環境で育ったんです。それはすごく幸せなことだけど、そこに甘えてしまっていることもあったと思うんですね。卒業して1人になった時に、寂しさや不安も感じましたが、自分自身でしっかり立たなきゃっていう思いも強くなって。もちろん周りに支えてくださる方はたくさんいらっしゃいますけど、劇団じゃなくなって、組子という人たちが周りにいなくなったという環境の変化はすごく大きかったし、自分の中でも意識的にしっかりしなきゃっていう気持ちが強くなりました。
宝塚の時はずっとプライベートというものがあるのかないのかという状況で、それがいいところでもあったんですけど、今は本名の自分を見つめ直したりする時間を取るようになったし、しっかりオンオフを取ることによってリフレッシュできることや発見がすごくあるかなと思います。
――そんな中、今プライベートで楽しみにしていることはありますか?
愛希:車ですね! 車はずっと好きだったんですけど、時間がなくて免許を取れなかったので、卒業してから取りました。車に乗っていると、お家とはまた違う1人になれる空間でリラックスできます。運転が好きなんです(笑)。
――今回のドラマでは、「食べて歌って恋をして」というイタリア人の姿も描かれますが、恋愛面の充実はいかがでしょう。
愛希:先輩方にも「女優は恋をした方がいいよ!」って言われるので、出会いがあれば大切にしたいと思います。
――厳格な日本男児で、恋に奥手でなかなか気持ちを伝えてくれない速水少佐みたいな男性は愛希さん的には…?
愛希:すごくすてきだなと思います。でもきっと女性だったら、思いを伝えてほしくて、もどかしいだろうなって(笑)。いつ伝えてくれるかな?って思いながら待つのは大変ですよね。香苗だから待てたんだと思います。
――本作のようなハートフルな作品で幕を開ける2022年は幸先がよさそうですね。
愛希:ここ数年、コロナで舞台が中止になってしまったりということが続いたので、そうした陰な空気は吹き飛ばして、明るくいきたいなって思います。皆さんにお会いできる機会が増えるといいなと思いますし、地方の方々にも楽しんでいただける映像でスタートを切れることもうれしいです。自分をワクワクさせられるように、そして皆さんもそうできるように、頑張りたいなって思っています。(取材・文:編集部 写真:高野広美)
新春スペシャルドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』は、フジテレビ系にて1月3日21時放送。