愛希れいか、ドラマデビューで二宮和也と共演 緊張を解くさり気ない気遣いに感激
――今回、二宮さんから思いを寄せられるという役ですが、二宮さんはどんな方でしたか?
愛希:私は言ってみれば世代で、“A・RA・SHI”とか歌っていたので、その方と共演するなんて信じられない気持ちでいっぱいでした。でも本当に気さくに接してくださって! 撮影の合間に「寒いから」ってストーブを私に向けてくださったり、優しくて気遣いがすごい方です。それも自然に、こちらに気を遣わせないように気を遣ってくださるというか。この私にもフラットにいろいろ接してくださいましたし、映像が初めてだとお話すると、場を和ませてくださって、リラックスして撮影に臨めました。速水というキャラクターも、台本を読んでもすてきだなと思っていたんですけど、二宮さんが演じることによって親しみやすく、本当に憎めない愛らしいキャラクターになっているなと感じました。
有村さんとも控室でお話させていただいたのですが、優しくしていただき、いろいろ教えていただいて…。
新春スペシャルドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』ポスタービジュアル (C)フジテレビ
――お二人とのエピソードで印象的だったことを教えてください。
愛希:私はもう「おはよう」って言ってもらえるだけで、あいさつしてもらえただけでうれしかったです(笑)。お二方ともとっても温かい雰囲気をお持ちで。兄妹役をされているせいか、似た雰囲気、温かさや柔らかさを感じました。周りを緊張させない大らかさや懐の深さがあって、本当にすてきでうれしかったです。
――2021年の愛希さんは、この作品のほかにも、舞台『泥人魚』でストレートプレイも初挑戦するなど、チャレンジが続いた年でした。
愛希:刺激的な、いろいろと挑戦させてもらった1年でしたね。30歳を迎えて、自分の中でも節目というか、なにか区切りとして、また一段階上がりたいなって思っていたところだったので、こうした挑戦をさせていただけたことがとてもうれしかったし、ありがたかったです。
――30歳を迎えられたことは大きかったですか?
愛希:29歳のころとかは、「あ、30になる。どうしよう」と思ったりもしていました。思い描いていた30歳というのは、こうなんじゃないか、ああなんじゃないかともっともっと理想も高かったんですけど、いざ30になってみたら、“あ、そんなに構えなくていいのかな?”って思えるようになって。舞台でご一緒した宮沢りえさんに「30歳になったんです」ってお話したところ、「いや、30代は一番楽しいよ~」って言ってくださったので、「そっか、楽しまなきゃ!」と思いまして、その言葉を胸にどんどん楽しんでいこうと思っています。