雁の寺

【解説/みどころ】
原作は前年に直木賞を受賞した水上勉の同名の小説。洛北衣笠山にあって、厳しい戒律の守られている禅寺、雁の襖絵で名高く俗に“雁の寺”とも呼ばれるその寺の中で、サディスティックな住職と愛人とのただれた愛欲と、それをのぞき見る不遇な少年僧の虐げられた生活が繰り広げられる。鋭角的でキビキビした川島雄三の演出、独特の角度と構図を見せる村井博の撮影、愛の犯罪ドラマともいうべきサスペンスに満ちあふれたストーリーを展開させた川島と舟橋和郎の脚色、そのどれもが驚嘆に値する仕上がり。そして若尾文子の妖艶さは観る者を圧倒する。
- キャスト
- 若尾文子/ 木村功/ 三島雅夫/ 高見国一/ 中村鴈治郎/ 山茶花究/
- スタッフ
- 監督: 川島雄三 脚本: 舟橋和郎 原作: 水上勉
- 上映時間・制作年
- 98分/1962年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 大映京都
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