馬鹿が戦車〈タンク〉でやって来る

【解説/みどころ】
日永村のはずれに、少年戦車兵あがりのサブと頭の弱い弟の只六、そして耳の不自由な母親の3人が暮らしていた。村の人たちは彼らを村八分にしていた。なかでも長者・仁右衛門は戦後の農地解放でサブに農地を取られたのを根に持ち、サブとのいさかいが絶えない。いさかいが高じて、サブはブタ箱に入れられ、土地を取り上げられてしまう。出所したサブは、納屋に隠しておいた戦車に乗り、村中を大暴れする。“ある男が除隊のときにタンクを納屋に隠しておいて、ある日、それで暴れ出す”という團伊玖磨のひと口話をモチーフに、山田洋次がシナリオ化。どこかにありそうでどこにもない、日本のとある田舎を設定して、方言まで創作したという凝りようだ。喜劇の体裁をとりつつ、偏見に対する痛烈な批判がうかがえる。実に詩心のある仕上がりで、山田監督初期の代表作となった。
- キャスト
- ハナ肇/ 犬塚弘/ 岩下志麻/ 松村達雄/ 花沢徳衛/ 谷啓/ 東野英治郎/ 飯田蝶子/
- スタッフ
- 監督: 山田洋次 脚本: 山田洋次
- 上映時間・制作年
- 分/1964年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 松竹大船
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