カポネ大いに泣く

【解説/みどころ】
「悲愁物語」の大失敗から8年後、鈴木清順が再び松竹でメガホンを執った作品。しかし、「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」と続いた前作、前々作が大正ロマンを見事に再現した美しいセットの中に絢爛たる美学を散りばめてみせたのに対し、なんとも安っぽいセットを使って撮られたこの作品は、再びあの玄妙な清順世界を期待した観客たちに肩すかしをくらわせた。昭和初期の浪花節語りがアメリカに出かける話だが、“海外ロケができたって別に変わりはしない”という清順はハリボテ、カキワリのアメリカを涼しい顔ででっち上げる。賛否両論分かれる作品だが、清順自身はあいかわらずマイペースであった。
- キャスト
- 萩原健一/ 田中裕子/ 沢田研二/ チャック・ウィルソン/ たこ八郎/ 阿藤海/
- スタッフ
- 監督: 鈴木清順 脚本: 木村威夫 大和屋竺 鈴木岬一 原作: 梶山季之
- 上映時間・制作年
- 分/1985年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 日本コロムビア=ケイエンタープライズ=システムジャパン
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