追想〈1975年〉

【解説/みどころ】
第二次大戦下のフランスの小都市モントバン。ナチス・ドイツの動向に胸騒ぎを感じた医師のジュリアンは、妻と娘を故郷の小村に疎開させる。数日後、村を訪れた彼の前には酸鼻をきわめた光景が広がっていた。射殺された娘、火炎放射器で焼きつくされ、石垣に染みついた黒影と化した妻。ジュリアンは復讐に立ち上がる……。うららかな光を浴びて一家で自転車をこぎ出す幸福なイメージ(シュナイダーのこぼれるような笑顔の魅惑!)と、冷酷非情な復讐鬼と化して火炎放射器を操るジュリアンの姿が対比的に交錯。戦争の無残さを、声にならない痛切な叫びで告発する。温厚な小市民が変貌するさまを、ノワレが好演。
- キャスト
- フィリップ・ノワレ/ ロミー・シュナイダー/
- スタッフ
- 監督: ロベール・アンリコ 原作: ロベール・アンリコ
- 上映時間・制作年
- 101分/1975年
- 制作国
- 仏
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