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『鬼滅の刃』遊郭編 絶望からの逆転劇に熱狂 「30分とは思えない」時間を狂わせる作画の緩急

アニメ

『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』第10話場面写真
『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』第10話場面写真(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』(フジテレビ系/毎週日曜23時15分)第10話が6日に放送。宇髄天元率いる鬼殺隊の大逆転劇が大きな反響を呼んでおり、天井知らずで盛り上がりを見せる展開に戦闘や背景の書き込みなど圧巻の作画も相まって「30分とは思えない」と体感時間のズレを感じた視聴者から多数のコメントが投稿されている。

【写真】命を削って戦う炭治郎たちの鬼気迫る表情

 胸を刺された嘴平伊之助と、倒れた宇髄天元。そして妓夫太郎に肉体的にも精神的にも追いつめられる竈門炭治郎。それでも炭治郎は妓夫太郎の頚(くび)を狙うが、圧倒的な力の差に劣勢を覆すことはできない。あわやとどめを刺されそうになった瞬間、割って入ったのは心臓が止まったはずの宇髄天元だった。

 絶望的な状況から一転、満身創痍の鬼殺隊の快進撃に視聴者は熱狂。宇髄と妓夫太郎の戦闘をはじめ、炭治郎、我妻善逸、伊之助が総力で上弦の陸と戦うシーンの迫力は凄まじく、「毎週映画のクオリティやん」「これ無料で観ていい映像なのか?」と作画を絶賛する声や、「大変でしょうけど頑張ってください…」といった制作へのねぎらいなど、多数のコメントが寄せられている。キャラの画をパッと消して速さを表現するわけではなく、“目にも止まらない”攻防が“見えるように”描かれている点が印象的だ。

 今回は炎上する吉原を映した特殊エンディングをはじめ、背景の書き込みにも仰天した視聴者が多い。「作画って言うか、この火見てビックリした! ジャパニメーションの新しい火の演出」「異次元すぎる」「声が出ない」と感嘆じみた声も相次いでいる。そして、毎話必ずと言っていいほど指摘されるのが体感時間。「今週もあっという間の30分だった」「仕事の30分と同じとは思えない」「体感5分に感じる」「30分は秒」など、具体的な時間はさまざまだが、今回も「30分とは思えない」と感じた視聴者が非常に多かったようだ。
 
 これは描き込み量の多い人気アニメで起こりやすい現象で、よく動く映像ではそれだけ視覚的な情報量が増えるため脳が負担する処理が大きくなる。加えて、好きな作品を見ている時は視聴に没頭していることが多く、仕事などで忙しい状態を集中して過ごすとあっという間に時間が経っている、といった状況に似た感覚かもしれない。しかし本作ではそれだけではなく、“緩急”を使い分ける作画の関係も大きいのではないだろうか。

 分かりやすいのは戦闘描写。高速で物事が展開するシーンでは、セリフ・心の声・ナレーションなどをどう見せるかで印象が大きく変わってくる。“動くシーン”と“話すシーン”を切り分けた作品も多いが、本作では動きを超高速と超低速に分けた表現が目立つ。

 例えば、復活した宇髄と妓夫太郎の戦闘では、超高速の殺陣の最中に「譜面…譜面だと! 俺の鬼気術を曲にしてはじきやがったのか!」と動揺する妓夫太郎の声を超低速のシーンで挟む。その際は、揺れる髪の毛や流れる火の粉など効果的なアイテムも駆使して、動きを分断せずに画的な演出の妙も見せている。結果として速い映像と遅い映像が入り乱れ、視聴者の時間の感覚が狂いやすくなるのかもしれない。

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