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ぼんやり空を見上げる人々…『チェルノブイリ1986』物語の行方を左右する場面写真9点

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映画『チェルノブイリ1986』場面写真
映画『チェルノブイリ1986』場面写真(C)≪Non-stop Production≫ LLC, (C)≪Central Partnership≫ LLC, (C)≪GPM KIT≫ LLC, 2020. All Rights Reserved.

 ロシア映画『チェルノブイリ1986』より、新たな場面写真9点と、主人公アレクセイを演じたダニーラ・コズロフスキー監督のコメントが解禁された。

【写真】事故に直面した人々の姿 『チェルノブイリ1986』フォトギャラリー

 本作は、チェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故という未曾有の危機から全世界を救うため命を懸けた消防士の物語。

 1986年4月26日、ソビエト連邦ウクライナ共和国プリピャチのチェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故。この未曾有の大惨事は、のちに超大国ソ連が崩壊する一因になったとも言われ、数多くのドキュメンタリーが作られた。

 そしてこの度、ロシア映画界が政府や国営原子力企業の協力を得て、他とは全く違った視点で描いた本作を完成させた。人々の日常生活や生命をどれほど脅かし、彼らの人生に壊滅的な影響を与えたのか。事故発生当時、現地で撮影した経験を持つプロデューサーが、爆発直後に現場に急行した消防士たちの苦闘や避難民たちの混乱ぶりなど、一般市民の視点からリアルに映し出した。

 チェルノブイリ原発の原子炉が爆発したとの知らせを受け、事故現場に駆けつける若き消防士アレクセイは、混乱の中、元恋人のオリガと離れ離れになってしまう。心配していたオリガだったが、病院でアレクセイの姿を見つけると、駆け寄り抱きしめる。新たに解禁された場面写真には、そんな2人の愛が詰まったシーンのほか、原発事故の危機感がまだない人々が、逃げるため派遣されたバスの横でぼんやり空を見上げる姿、治療から戻ってきた息子を抱きしめるオリガの心温まる場面などが切り取られている。

 主人公の消防士アレクセイを演じたコズロフスキー監督は、監督をしつつ主演という大役を担った経緯について「自分のプロとしてのスキルや役柄のレパートリーを増やしたいという自然な欲求から、この作品に出演することを決めました」と述べ、主役に挑戦せずにはいられなかったことを明かす。事故の当事国だったロシアで初登場ナンバーワンという快挙については「私が気恥ずかしくなるほど称賛してくれました」と喜びを語っている。

 映画『チェルノブイリ1986』は、5月6日より全国公開。

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