アカデミー賞8部門受賞『スラムドッグ$ミリオネア』原作を世界初の舞台化 屋良朝幸主演
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2009年アカデミー賞8部門を受賞した映画『スラムドッグ$ミリオネア』(ダニー・ボイル監督)の原作小説『Q&A』(ヴィカス・スワラップ著)が、屋良朝幸の主演で音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』として世界で初めて舞台化され、8月に東京・日比谷シアタークリエにて上演されることが決まった。
【写真】『スラムドッグ$ミリオネア』速報ビジュアル
上演台本と演出は瀬戸山美咲が手掛け、貧困、格差、虐待、搾取といったインド社会が抱える問題に鋭く切り込みつつ、「スラム街の孤児《スラムドッグ》が、なぜクイズ番組で《ミリオネア》になりえたのか?」の謎解きを、群舞やパルクールを取り入れた疾走感のある音楽劇に仕上げる。
屋良が主人公であるスラム街の孤児《スラムドッグ》のラムにふんするほか、ラムの親友シャンカールとサリムの二役を村井良大、ラムと恋に落ちる娼婦ニータを唯月ふうか、ラムを支援する謎の弁護士スミタ・シャーを大塚千弘がそれぞれ演じる。さらに、人気クイズ番組『10億は誰の手に?』の司会者で国民的スターのプレム・クマール役には川平慈英を迎える。
スラム街出身の青年ラム(屋良)は、人気クイズ番組『10億は誰の手に?』に出演し、司会者である国民的人気タレントのプレム・クマール(川平)や番組スタッフ、オーディエンスの予想を裏切り、12問にも及ぶ難問を次々とクリアしていく。だが、「教養があるはずの無い彼がなぜ答えを知っていたのか?インチキをしていたに違いない」と疑う番組制作会社の陰謀で、ラムは詐欺の疑いで逮捕されてしまう。警察の拷問でラムは自白を強要されるが、突如現れた弁護士スミタ・シャー(大塚)に救われ釈放される。スミタはラムに、これまでの人生すべてについて語るよう促し、昨夜オンエアされた番組のDVDを再生する―。
捨て子として教会で神父に育てられ、育ての親の神父が殺されたこと。孤児施設に入り、映画スターを目指す親友のサリム(村井)と出会ったこと。怪しげな占い師から幸運の1ルピー硬貨を渡されたこと。通っていた職業訓練校で子供たちへの虐待を目撃し、施設を抜け出したこと。父親の暴力におびえる隣人の少女を助けようとし、その父親を殺害し逃亡したこと。娼婦のニータ(唯月)と出会い、燃えるような恋に落ちたこと。
次々とラムから明かされる彼の過酷な運命にスミタ・シャーは驚きを隠せずにいた。 そして、ラムは、なぜ人気クイズ番組に出演しようと決意したのか、なぜ難問を次々とクリアできたのか、驚くべき真実を語り始めた…。
主演の屋良は「不条理な世界を描く社会的メッセージが込められた作品。想像もつかないようなリアルなインドの現実。エンターテイメントという形から世界で起きている数々の問題を考えるきっかけになり小さな事から意識してそれが“何か”を変えるきっかけになっていけたらと思っています。『自分には何ができるのだろう』と漠然と考えていた中でこの様な作品に出演させて頂くことが決まり光栄です」とコメントしている。
音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』は、東京・日比谷シアタークリエにて8月1~21日上演。
※キャストコメント全文は以下の通り