『カムカムエヴリバディ』アニー役で出演 森山良子「えも言われぬご縁を感じた」
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合/毎週月~土曜8時ほか)でハリウッドのキャスティングディレクター、アニー・ヒラカワ役を演じる歌手の森山良子が、劇中で重要な意味を持つ米国のジャズトランペット奏者ルイ・アームストロングとの不思議な縁を明かした。
【写真】ムッシュかまやつが撮影した、ルイ・アームストロングと森山良子の父・森山久さんの2ショット
本作ではルイ・アームストロングの名曲「On The Sunny Side Of The Street」が物語に大きく関わっており、ルイの名は二代目ヒロイン・るい(深津絵里)、曲名は三代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)の命名の由来ともなっている。
「ストーリーを伺った時に、なぜ私のところへ依頼をくださったのかしらと、本当に不思議でたまりませんでした」と語る森山。「というのも、私の父(森山久)がジャズミュージシャンでトランペッターだったからです。そして、ルイ・アームストロングの大ファン! 父は日系2世で日本語より英語の方がずっと上手だったものですから、ルイ・アームストロングが日本に来るときに羽田まで自分の車を運転して迎えにいったんです」と明かした。
その上で本作出演について「父はサッチモ(ルイ・アームストロングの愛称)のことが大好きだったので、今回のことも天国で喜んでいると思います。そんな繋がりがあるルイ・アームストロングは、私にとっても子供の頃からとっても特別な人でした。出演が決まった時は、私もこの作品にえも言われぬご縁を感じて、なんとも言えない本当に胸が詰まるような思いになりました」と話した。
アニー役は英語のせりふが多いが、幼少期の経験が役立っているという。「小学生くらいの時に、アメリカンポップスというかオールディーズが流行っていたんですが、音楽に合わせて歌っていると父に呼ばれて、8小節を1時間くらいかけて直されるんです(笑)。英語の発音も直されて、また電蓄(電気蓄音機)のあるところへ戻って歌い始めると、また呼ばれて直されて・・」と振り返り、「そのころの父のダメ出しが、今こうして歌を歌うのに役立っていますが、アニーの英語のセリフを話すうえで『言葉』としても役立っているのはすごくうれしいです」と語った。
ひなた役の川栄については「とても頑張り屋さんです。日本語も英語も膨大な量をあの体の中に全部インプットしてこの役に臨まれています。一方、私は3行ぐらい覚えるのに『うわああ〜!覚えられない!覚えられない!』と言っています(笑)。それくらいすさまじい努力をなさっていると思いますね」と絶賛した。
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、NHK総合にて毎週月~土曜8時ほか放送。
※森山良子コメント全文は以下の通り