北欧ホラーからカンヌ受賞の怪作まで<春の新作トラウマムービー>をご紹介
■『死刑にいたる病』 5月6日より全国公開
(C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也の元にある日1通の手紙が届く。それは、世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の犯人・榛村からのものだった。24件の殺人事件、うち9件が立件・起訴。第一審で死刑判決が確定した史上最悪の連続殺人事件に隠された恐るべき真実とは…。
注目の作家・櫛木理宇の最高傑作と謳われる同名小説を、鬼才・白石和彌監督が実写映画化。殺人への底知れぬ欲求を隠しながらも関わる者が皆なぜか魅了され心を許してしまうシリアルキラー・榛村大和を演じるのは個性派俳優・阿部サダヲ。元優等生ながら受験に失敗したことから殻に籠り、鬱屈と孤独に苦しむ大学生・雅也を岡田健史が務め、その危うさを体現する。その雅也の行く先々に現れる謎の男・金山を演じるのは岩田剛典、雅也の母・衿子には中山美穂がふんする。
一件の冤罪を巡り二転三転する真実、深まる謎――観る者全てが翻弄される驚愕のサイコ・サスペンスだ。
■『オールド・ボーイ 4K』 5月6日より全国公開
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鬼才パク・チャヌク監督が、15年間監禁生活を強いられた男の復讐劇を常軌を逸したバイオレンス描写で描き、世界を震撼させた驚がくの復讐サスペンスが、4Kリマスター版として復活。第57回(2004年)カンヌ国際映画祭グランプリを獲得し、当時すでに『JSA』で注目を集めていたパク監督の世界的評価を確かなものにした記念碑的作品ともいえ、スパイク・リー監督、ジョシュ・ブローリン主演によりハリウッドリメイクもされている。
平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)は、ある日突然何者かに拉致され、気が付くと狭い監禁部屋にいた。監禁の理由も分からないまま15年の月日が流れていった。ある日、突如解放され、復讐を誓う彼の前に、彼を手助けしようとする若い女性ミド(カン・ヘジョン)と謎の男(ユ・ジテ)が現れる。孤独な魂の彷徨、究極の愛の行き着く先は――。