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オスロの街を<最悪なわたし>が<最高の共感>ともに駆け抜ける 『わたしは最悪。』予告&ポスター解禁

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映画『わたしは最悪。』ポスタービジュアル

映画『わたしは最悪。』ポスタービジュアル(C)2021 OSLO PICTURES ‐ MK PRODUCTIONS ‐ FILM I VAST ‐ SNOWGLOBE ‐ B‐Reel ― ARTE FRANCE CINEMA

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アンデルシュ・ダニエルセン・リー

ヨアキム・トリアー

 第74回カンヌ国際映画祭にて女優賞を受賞した、ノルウェーの奇才ヨアキム・トリアー監督最新作『わたしは最悪。』より、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】世界で絶賛と共感の嵐!『わたしは最悪。』予告編

 本作は、主人公の女性ユリヤの20代後半から30代前半での日々の暮らしを描いた物語。学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが─。

 監督は『母の残像』『テルマ』のヨアキム・トリアー。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門やある視点部門に本作を含め3度正式出品された経歴を持つ、ノルウェーで最もリスペクトされている監督のひとりだ。ユリヤを演じるのは、これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。子どもの無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する年代の感情の揺れ動きを、繊細かつ大胆な演技でグラデーション豊かに表現している。アクセルには、『パーソナル・ショッパー』『ベルイマン島にて』のアンデルシュ・ダニエルセン・リー。アイヴィンには、主にコメディ作品で高い人気を誇る、ノルウェーの俳優ヘルベルト・ノルドルム。

 カンヌ国際映画祭で主演のレナーテ・レインスヴェが女優賞を受賞したのを皮切りに、世界中の映画祭や映画賞を席巻、第94回アカデミー賞では脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされた。米公開時には、限定公開だったにもかかわらず、2020‐22年公開の外国語映画の中で『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』に続いてスクリーンアベレージ第3位を達成。名匠ポール・トーマス・アンダーソン監督が「世界最高の映画だ」と評するなど、映画界から絶賛の声も多く集まっている。

 本予告は、主人公ユリヤが新たな出会いに胸を高鳴らせる様子から始まる。そして、芸術の都オスロを舞台に、今の彼の元で幸せと思いながらも、小さな違和感に気付かないふりをして過ごしてきた自分に「これは望んでいた自分?」と問いかけ、新しい恋に向かって走り出す姿が、1960〜70年代に活躍したハリー・ニルソンの楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて描かれていく。彼女のセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。世界中から共感や絶賛の声が集まった本作の世界観の一端を垣間見られる、数々の遊び心あふれる独創的な映像が印象的な予告となっている。

 ポスタービジュアルは、「人生は選択―時々、運命」というコピーと共に、ユリヤが吹っ切れたような表情でオスロの街中を駆け抜ける様子を切り取ったもの。大きく配置された本作の原題「The Worst Person In The World」の文字の中には、彼女のいくつかの人生のワンシーンがコラージュされており、ヒロインの共感あふれる生き様を予感させるビジュアルとなっている。

 映画『わたしは最悪。』は、7月1日より全国順次公開。

映画『わたしは最悪。』予告編

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