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現代の〈にんぎょ姫〉物語誕生秘話も 映画『バブル』ヒビキとウタが出会う重要なシーン解禁

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映画『バブル』場面カット
映画『バブル』場面カット(C)2022「バブル」製作委員会

 アニメ映画『バブル』より、主人公ヒビキとヒロイン・ウタが出会う重要なシーンを捉えた本編映像〈にんぎょ姫編〉が解禁された。

【動画】ヒビキとウタが出会う! 映画『バブル』本編映像(にんぎょ姫編)

 本作は、世界に降り注いだ泡〈バブル〉によって重力が壊れた東京で、少年と少女の思いが引かれ合う、グラビティ・アクション・ラブストーリー。監督は荒木哲郎。WIT STUDIOが制作を担う。

 世界に降り注いだ泡〈バブル〉で、重力が壊れた東京。ライフラインが断たれた東京は家族を失った一部の若者たちのすみかとなり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。ある日、エースのヒビキは無軌道なプレイで重力がゆがむ海へ落下。そこに突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救う。驚異的な身体能力を持つウタは、ヒビキと彼のチームメンバーたちと共に暮らすことに。なぜか2人だけに聴こえるハミングをきっかけに、ヒビキとウタは心を通わせていく。しかし、ヒビキがウタに触れようとすると、ウタは悲しげな表情を浮かべて離れてしまうのだった…。

 本作の中心にあるのは、主人公ヒビキとヒロイン・ウタによる美しくもはかないラブストーリー。荒木監督が書いた〈腐敗した東京を背景に、近未来的な雰囲気を感じさせる1人の人魚姫〉という1枚のスケッチがアイデアの元になっており、その画から着想を得て、本作の脚本を手掛ける虚淵玄と共に、〈少女が恋をした末に泡になる〉という『にんぎょ姫』の物語にオリジナリティを加え、〈ある少年に泡が恋して少女になる〉という本作の軸を構築し、『にんぎょ姫』の王子様とにんぎょ姫にあたる、ヒビキとウタのラブストーリーを描く本作の世界が作られた。

 物語をふくらませていったのは、虚淵玄、大樹連司、佐藤直子の3人の脚本家。本作のオフィシャルブックでは、以下のように語っている。

「強固な構造を最初に発明してくれたのが虚淵さんだった」と荒木監督がいうように、虚淵による〈泡が少女になる〉という発想から、泡の知的生命体との異種交流という本作の骨格が完成。「異種族交流がファーストインパクトものとしての〈にんぎょ姫〉にしようと思い、泡になってしまうのではなく、泡が女の子になってしまう。そこで泡の生物、ということを考えて、泡の1個1個がシナプスのように結合して東京を満たすぐらいの量の泡があったら、知的生命体ができるのでは、という話が出発点の1つでした」と虚淵が語るように、本作の方向性を決定づけたのが、虚淵によるプロットだった。

 そして、このプロットを虚淵と同じニトロプラスに所属する大樹連司がブラッシュアップ。大樹は「初期段階では完成脚本よりもヒビキがもう少し破滅型だったんです。泡が降ったことで過去の思い出を取り戻そうとしていて、仲間ともあまり馴れ合わずに行ってしまう。ようやく目指すべき場所に辿りつくけれど、それはもう失われてしまっていて…。というような、割とハードボイルドな内容で何かのために突き進むけれども最終的に虚無に辿り着いてしまうストーリーだったんです」と当時を振り返っている。そんな虚淵の作り上げたヒビキという主人公像を、大樹は“失っていく主人公から獲得していく主人公”に変換し作り上げた。

 そして佐藤直子は、虚淵が作り上げた骨格を基に、ラブストーリー様子を盛り込んでいった。「虚淵さんがおっしゃっている、ファーストコンタクト。異種の存在が異種の存在と出逢った時に起きる現象が、初恋と一緒なのではないか、と考えました」と語る。佐藤が提案した初恋とファーストコンタクトをイコールにする、という発想が、『バブル』で描かれる現代の〈にんぎょ姫〉の物語へと進化していった。

 解禁となったのは、そんな〈にんぎょ姫〉について映し出した本編映像。水中で意識を失ってしまいそうなヒビキを、泡をまとい、まるで「にんぎょ姫」のような姿で現れたウタが、優しく寄り添う美しいシーンだ。そして、ウタが本棚で見つけた『にんぎょ姫』の本を手に取りマコトに朗読してもらう場面では、「人間の世界に憧れているにんぎょが人間の王子様に心を奪われてしまった」と、ウタとヒビキの関係そのものを示唆する重要なシーンとなっている。

 アニメ映画『バブル』は、全国公開中。

映画『バブル』本編映像(にんぎょ姫編)

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