井上芳雄「一種禁断の…」明日海りおとのラブストーリーを語る
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俳優の井上芳雄が9日、都内で実施されたミュージカル『ガイズ&ドールズ』の囲み取材に明日海りお、浦井健治、望海風斗、演出家のマイケル・アーデンと共に出席。明日海とのラブストーリーについて「ちょっと、一種禁断の…みたいなところはあるけど、それはそれで嫌いじゃないかな(笑)」と語った。
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同作は、1950年にブロードウェイで初演されると同時に大評判となり1200回のロングラン公演を記録し、トニー賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞など8部門9度受賞の栄誉に輝いたコメディ・ミュージカル。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと女軍曹・サラ。ギャンブラー達の仕切り役・ネイサンとナイトクラブのショーダンサー・アデレイド。この2組のカップルを中心とした恋模様と人間的成長をユーモアたっぷりに描く。
初日を迎えて井上は「あとはお客様を迎えるだけ。楽しみです。この時期に、日本でマイケル・アーデンというアメリカの演出家を迎えて、新しい『ガイズ&ドールズ』が作れるのは、すごく貴重な経験だと思いました。出来上がったものを演じながら、これに関われてうれしいなという思いでいっぱいです」と充実感を口に。
明日海は「本当に華やかなナンバーがぎゅっと詰め込まれている。この世界観の中に自分も生きているんだと思うと、本当に特別な魔法にかかったような幸せ感がある」と笑顔に。明日海は、男役を演じていた宝塚劇団を離れ、女性役を取り組むことについて「自分の中では常に『大丈夫だろうか?』『自分らしくいれているだろうか?』と兼ね合いがすごく難しかった」と苦労も吐露した。
宝塚劇団出身の妹を持つ井上。宝塚出身の明日海や望海とは「作品でご一緒するのは初めて。でも僕の妹が二人と同期。気持ち的には妹のような感じでいたんですけど、今回は仕事仲間になった。すばらしい女優さんになられた。兄なのか親なのか分からないような気持ちでいます」と話し、妹のように見ていた明日海とのラブストーリーについて「ちょっと、(まるで兄妹のようなので)一種禁断の…みたいなところはあるけど、それはそれで嫌いじゃないかな(笑)」と話し報道陣の笑いを誘った。
バラエティ番組『行列のできる相談所』(日本テレビ系)でレギュラーMCを務める井上。普段コメディを演じる際はアドリブも挟み込むと言うが、今回は「一切アドリブしてない。胸を張って言いたい」とキッパリ。「(役者業と司会業)どっちもがんばることが充実につながるかなという気がする。どんなときでも司会ができるポテンシャルではあります」と旺盛な姿勢を見せた。
演出のマイケルは、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のトニー賞ノミネートを果たすなど注目の若手演出家の一人。今回の役者陣に関して「いい俳優さんというのは、国に関わらず、どこでもいい俳優だとすぐ分かると思う。この御四方はいい俳優さんだとすぐ分かった。仕事に対しての美学を感じた。カンパニー全体からも美学や哲学、誠心誠意(仕事に取り組む気持ち)が感じられた」とにこやかに賞賛した。
ミュージカル『ガイズ&ドールズ』は、6月9日〜7月9日に東京・帝国劇場にて、7月16日〜29日に福岡・博多座にて上演。