南沙良主演『この子は邪悪』母は別人? 不穏さと驚きに満ちた本予告 主題歌はゲスの極み乙女
第42回ポルト国際映画祭ファンタジー部門にて審査員スペシャルメンションを獲得した、女優の南沙良主演映画『この子は邪悪』より、本予告とポスタービジュアルが解禁。併せて主題歌が、ゲスの極み乙女が書き下ろした楽曲「悪夢のおまけ」に決定したことも発表された。
【動画】謎めく家族4人の真相 『この子は邪悪』予告編
映画『嘘を愛する女』や『哀愁しんでれら』などを輩出してきた「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の準グランプリ作品を映画化する本作。監督・脚本を、映画『ノイズ』、ドラマ『ネメシス』などに脚本家として携わり、本作が長編3作目となる片岡翔が務める。
心理療法室を営む窪司朗(玉木宏)の娘である花(南沙良)。彼女の一家はかつて交通事故に遭い、司朗は脚に障害が残り、母は植物状態となり、妹は顔に火傷を負った。その事故で心に深い傷を抱えていた花のもとに、自身の母の心神喪失の原因を探る高校生・四井純(大西流星/なにわ男子)が訪れる。花は純と次第に心を通わせていくが、ある日突然、父・司朗が5年間の植物状態から目を覚ました母・繭子(桜井ユキ)を連れて家に帰ってくる。司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は「この人、お母さんじゃない―」、と違和感を覚える。
本予告は、5年前の夏、家族4人で遊園地に行った帰り道に不慮の事故に遭うシーンと、心に傷を負った花の前に幼なじみの少年・四井純が突然現れるところから始まる。そんなある日、父・司朗が、植物状態から目を覚まし元気になった母・繭子を連れて帰って来た。ところが、花は嬉しそうな家族の雰囲気に馴染めず、「お母さんが帰ってきた時、何か違和感があったの」と純に打ち明ける。
すると純は「あの人、お母さんのふりをしているんじゃない」と言い、花はその言葉に「まさか」と笑うが、純は司朗に対しても「退行催眠について調べたんだ。洗脳みたいな事も出来るんじゃないの?」と問いかける。さらに純は、花に「事故の後、月ちゃんの顔をしっかりと見た事ある?」と聞き、「調べたい事がある。これで5人目。もしかしたら全部繋がっているのかもしれない」と推理を働かせる。花はそんな純と一緒に謎を解いていくが…。
果たして、母は別人なのか。父は催眠を行ったのか。そして、妹はすでに死亡しているのか。さまざまな謎が浮かび上がり予想外のストーリーを予感させる、不穏さと驚きに満ちた映像となっている。
ポスタービジュアルは、「ありえない」というキャッチコピーとともに、驚いた表情の花が大きく写し出されたもの。その周囲には、無邪気な笑顔の純、不安な表情の繭子、怪し気な表情の司朗のほかに、古ぼけた心理療法室の前でウサギのぬいぐるみを持ち佇む月が配置されたデザインとなっている。
また今回、本作の主題歌がゲスの極み乙女が書き下ろした楽曲「悪夢のおまけ」に決定。ボーカル&ギターの川谷絵音は、主題歌について「ゲスの極み乙女では『泣きながら踊る』をテーマに曲を書いてきましたが、今回は『壊れながら踊る』が根本にあります。それは映画を見ればわかります。『どちらも正しくないとしたら壊すしかなくなる』。歌詞の一節。新しい『ゲスの極み乙女』と『この子は邪悪』、期待してください」とコメントを寄せている。
映画『この子は邪悪』は、9月1日より全国公開。