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「あの人はお母さんじゃない…」母・桜井ユキに違和感を覚える南沙良 『この子は邪悪』本編映像解禁

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映画『この子は邪悪』場面写真
映画『この子は邪悪』場面写真(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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ゲスの極み乙女

 第42回ポルト国際映画祭ファンタジー部門にて審査員スペシャルメンションを獲得した、女優の南沙良主演映画『この子は邪悪』より、本編映像と場面写真が解禁。本編映像は、主人公の花(南)が、植物状態から回復し帰宅した母・繭子(桜井ユキ)にひとり違和感を感じる場面を収めている。

【動画】世にも奇妙な家族を描く『この子は邪悪』本編映像

 映画『嘘を愛する女』や『哀愁しんでれら』などを輩出してきた「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の準グランプリ作品を映画化する本作。監督・脚本を、映画『ノイズ』、ドラマ『ネメシス』などに脚本家として携わり、本作が長編3作目となる片岡翔が務める。主題歌は、ゲスの極み乙女による「悪夢のおまけ」。

 心理療法室を営む窪司朗(玉木宏)の娘である花(南沙良)。彼女の一家はかつて交通事故に遭い、司朗は脚に障害が残り、母は植物状態となり、妹は顔に火傷を負った。その事故で心に深い傷を抱えていた花のもとに、自身の母の奇病の原因を探る高校生・四井純(大西流星/なにわ男子)が訪れる。花は純と次第に心を通わせていくが、ある日突然、父・司朗が5年間の植物状態から目を覚ました母・繭子(桜井ユキ)を連れて家に帰ってくる。司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は「この人、お母さんじゃない―」と違和感を覚える。その時、街では謎の奇病が広がっていた…。

 今回解禁されたのは、主人公の花(南)が、植物状態から回復し帰宅した母・繭子(桜井ユキ)にひとり違和感を感じる場面を収めた本編映像と、繭子を捉えた場面写真。

 帰宅し脚を引きずりながら廊下を歩いてくる司朗が「月、花。奇跡が起きたよ」と言うと、廊下の奥から繭子がゆっくりと姿を現す。「お母さんだよ。目を覚ましたんだ」と嬉しそうに言う司朗。不思議そうに「お母さん…?」と呟く妹・月だったが、「月…花…」と震える声で呼びかける繭子に、駆け寄って抱き着く。感動の再会に涙を流す繭子は「花…花もおいで…」と声を掛けるが、花は呆然としたまま動かない。司朗に促されて繭子に近付き、抱きしめられる花。そして司朗も「これからは家族みんな、ずっと一緒だからな」と泣きながら全員を抱き締める。しかし、その中で花だけが泣かず、違和感を覚えていた…。

 この日本家屋の廊下で繰り広げられる場面は、予想外の展開になっていく起点となるシーン。片岡監督は当初、物語の中心となる窪家の住まいは洋館をイメージしていたが、美術からの「あえて和風にしたら面白いのでは?」というアイデアにより、埼玉県川口市にある障子や飾り絵が美しい日本家屋を選んだ。さらにこの家に、作家・澁澤龍彦の自宅を参考に洋風なソファなどを置き、和洋折衷なテイストを作り出した。予測不可能なストーリーを彩る、こだわりの美術にも注目だ。

 映画『この子は邪悪』は、9月1日より全国公開。

映画『この子は邪悪』本編映像

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