中村獅童、来月50歳の誕生日も「実感ない」 息子・陽喜くんの成長ぶりに感心
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歌舞伎俳優の中村獅童が20日、東京・新橋演舞場にて開催された『超歌舞伎 2022 Powered by NTT』会見に、息子の小川陽喜くん、澤村國矢とともに登壇。初めて超歌舞伎に挑む陽喜くんの成長ぶりや、来月50歳を迎える今の思いを明かした。
【写真】4歳とは思えない舞台度胸を見せる小川陽喜くん
2016年の「ニコニコ超会議」にて誕生した「超歌舞伎」は、獅童とバーチャルシンガーの初音ミクが競演し、古典歌舞伎と最新技術が融合した新しい歌舞伎公演。「ニコニコ超会議」の恒例行事として好評を博し、京都・南座でも上演。今年は4都市で上演されることになり、すでに開催された福岡・博多座、名古屋・御園座での公演は好評を博した。
新橋演舞場で初上演されるが、獅童は「胸がいっぱいの思いです」と感慨深い様子。また、超歌舞伎は観客がペンライトを振って参加するなど、舞台と客席が一体となったライブ会場さながらの演出も魅力だが、「幕張でやるときは初音ミクさんのファンの方たちが多く、ペンライトを振るのが当たり前な状況ですが、歌舞伎の劇場は歌舞伎のファンの年齢層の高い方々もいらっしゃる。そういう方たちはペンライトを持って歌舞伎を見る経験がないので、博多や名古屋は反応が心配だったんです」と本音を明かし、「圧倒的にペンライトを持ったほうが楽しい。博多では完売して。お年をめした方は帰り際にペンライトを買う方が多かったので、できたら最初から持ってほしい。ペンライト命なんで」とアピール。
また、「子供からおじいちゃんおばあちゃん、みんながペンライトで“わ~”ってなり、お客さんと我々の気持ちが一緒になったときに、僕らも感動します」としみじみと口にし、「幕張の時から見続けてくれる超歌舞伎のファンに育ててもらったと思います」と感謝した。
今回、「超歌舞伎」に初参戦した4歳の陽喜くんは、博多と名古屋の公演を振り返り「立ち回りが楽しいです」とニッコリ。獅童は陽喜くんの成長を聞かれ、「間違えることもちょこちょこあるんですけど、その時に彼なりに落ち込むんです。僕が見ていない時に、それを楽屋で一生懸命稽古してると聞いた。真剣に取り組む気持ちが日に日に増していて、それは一つの成長かなと思います」と賛辞し、國矢も「すごい速さで成長してる。歌舞伎役者らしい間合いができていて感心しています」と目を細めながら明かした。
獅童は来月9月14日に50歳を迎えるが、「実感はない」とこぼし、「運がいいのか、自分がやりたいことが全部叶ってる。ずっと若い時からやりたかった映画監督からオファーを頂くなど、この1年自分でも死ぬんじゃないかと思うくらい仕事運がよかった。今はこれを一生懸命やって、少しでも多くの方に超歌舞伎を認識していただきたい。歌舞伎の可能性を広げ、若いお客様に振り向いていただくこと、子供にも喜んでもらえる歌舞伎を作るのが僕の使命」と力強い表情で語っていた。
『超歌舞伎 2022 Powered by NTT』は、東京・新橋演舞場にて9月3日まで上演。