沢田研二、主演映画『土を喰らう十二ヵ月』で主題歌を担当 特別映像解禁

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沢田研二が主演を務め、松たか子が共演する映画『土を喰(く)らう十二ヵ月』の主題歌が、沢田自身の歌う「いつか君は」に決定。併せて同曲入りの特別映像が解禁された。
【動画】沢田研二が歌う主題歌が流れる『土を喰らう十二ヵ月』特別映像
本作の原案は、作家・水上勉の料理エッセー『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』。水上は女性編集者の勧めで約1年間にわたり軽井沢の山荘にこもり、畑を作り、子供の頃に禅寺で身につけた料理を作り、その様子を執筆するという生活を送った。そのエッセーの豊かな世界観から着想を得て、中江裕司監督が独自に物語を創作した。
作家のツトム(沢田)は人里離れた長野の山荘で独り暮らしている。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためている。時折、担当編集者で恋人の真知子(松)が東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子とふたり、旬のものを料理して一緒に食べるのは楽しく、格別な時間。年の離れた恋人がいて、悠々自適な暮らしをするツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。
主題歌に決まった「いつか君は」は、沢田が1996年に発表したアルバム「愛まで待てない」の収録曲のひとつ。『土を喰らう十二ヵ月』の公開に合わせて音源はリマスターし、カップリング曲「遠い夏」もあわせて収録。公開当日の11月11日にCD発売されることになった。
沢田の歌が映画の主題歌となるのは、1978年公開のアニメーション映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の「ヤマトより愛をこめて」以来のこと。自身が主演する映画では初の主題歌となる。
本作を見終わった後に、やはり沢田研二の声が聴きたいと考えたプロデューサー陣より、沢田による主題歌の歌唱を望んでいる旨を伝えたところ、沢田自身から「この歌ならこの映画に合うのではないか」と提案があった。数々のヒット曲を送り出してきた沢田が選んだ「いつか君は」は、別れの予感のなかで、その寝顔を見ながら愛する人を思う歌詞になっている。
特別映像では、「いつか君は」のメロディーに乗せ、劇中で丁寧に描かれる四季の移ろいと作家ツトムの生き方が映し出される。
映画『土を喰らう十二ヵ月』は、11月11日より全国公開。