永瀬正敏主演✕アナーキー・藤沼伸一監督、映画『GOLDFISH』公開決定&ビジュアル解禁
パンクバンド”アナーキー(亜無亜危異)”のギタリスト・藤沼伸一の初監督作品で、永瀬正敏が主演を務める映画『GOLDFISH』が、3月31日より全国順次公開されることが決定。併せてキービジュアルが解禁された。
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藤沼監督自身のすべてをモチーフにしたという本作は、カート・コバーンの自殺を機に多く語られるようになった「27クラブ」や、人生の折り返し地点を迎えた年代に、自分の人生を問い直すことでアイデンティティーが揺れ、深刻な心の葛藤が起きる「ミッドライフクライシス」など、ロッカーだけではなく多くのミュージシャンやアーティストに襲いかかる「死の波」を泳ぐ金魚のような者たちの苦悩を描く。
藤沼監督も自身のバンドメンバーを亡くしているが、その経験こそが映画を撮るという新しいことを始めるきっかけを与えてくれたと語るように、見る者に自分自身と向き合うことの大切さ、そして希望を見いだしてくれる物語でもある。
自身もパンクバンドを組んでいたという主演の永瀬は、音楽を続けながらもくすぶった思いを抱える主人公イチを演じている。自身との葛藤に悩むハル役に北村有起哉、ムードメーカーのアニマル役に渋川清彦、バンドメンバー役に増子直純(怒髪天)、松林慎司。破滅の世界へと引きずり込む死神のような男(バックドアマン)を町田康が不気味に演じ、ハルを支える彼女役には有森也実。
藤沼は音楽も担当し、脚本は2年をかけてアイデアを出し合い、港岳彦、朝倉陽子とともに作り上げた。
80年代に社会現象を起こしたパンクバンド「ガンズ」。人気絶頂の中、メンバーのハル(北村有起哉)が傷害事件を起こして活動休止となる。 そんな彼らが、30年後にリーダーのアニマル(渋川清彦)の情けなくも不純な動機をきっかけに、イチ(永瀬正敏)が中心となり再結成へと動き出す。 しかし、いざリハーサルを始めると、バンドとしての思考や成長のズレがあらわになっていく。ためらいながらも、音楽に居場所を求めようと参加を決めたハルだったが、空白期間を埋めようとするメンバーたちの音も不協和音にしかならず、仲間の成長に追い付けない焦りは徐々に自分自身を追い詰めていった。そして、以前のように酒と女に溺れていったハルの視線の先に見えてきたものは―。
藤沼監督は「私、還暦新人監督のデビュー作『GOLDFISH』が、この度多才で豪華なキャスト&スタッフ陣のお力添えにより、いよいよ公開になります!この作品を判断して貰えるのは観てくれる皆様方なので、是非とも劇場にひやかしに来て下さい。お待ちしています」とコメント。
主演の永瀬は「藤沼伸一監督が長年抱え続けられた様々な思いや願いが焼き付けられた本作品。その世界の中で生きられた事、とても光栄でした」としている。
キービジュアルでは、劇中に登場するパンクバンド「ガンズ」のメンバーが不条理な世の中をにらみつけるような、挑発するような表情をこちらに向け、その前をタイトルでもあるGOLDFISH(金魚)が意味深に泳いでいる。
映画『GOLDFISH』は、3月31日より全国順次公開。