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中川大志「自信をもって自分がやりたかった作品ができた」 初監督作品『いつまで』に手応え

映画

『アクターズ・ショート・フィルム3』より『いつまで』の監督を務めた中川大志
『アクターズ・ショート・フィルム3』より『いつまで』の監督を務めた中川大志 撮影:黒豆直樹

 WOWOWにて2月11日放送・配信となる『アクターズ・ショート・フィルム3』で監督を務めた中川大志が、自作『いつまで』について動機や思い、撮影状況などを語った。

【写真】WOWOW『アクターズ・ショート・フィルム3』にて、『いつまで』の監督を務めた中川大志

 『アクターズ・ショート・フィルム』とは、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作、世界から6000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指すというWOWOWのプロジェクト。『アクターズ・ショート・フィルム3』では、高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦した。

 「子どもの頃、この仕事に出会う前から、映画のメイキングを見るのが好きでして、“裏側”というか、『このカットはどういうふうに撮影されたんだろう?』といったことにすごく興味がありました」と明かす中川。「僕はずっと“俳優部”の一員として作品に関わってきましたが、現場には他にも技術スタッフ、美術、衣装、メイク…などいろんな部署があって、彼らと一緒に作品を作っていく過程が楽しくてこの仕事を続けてきたところもあったので、そういう意味でずっと(監督業に)チャレンジしてみたいという思い、憧れはありました。それがまさかこんな早いタイミングで、しかもこれだけ恵まれたバックアップの体制がある中でやらせていただけるというのは、贅沢な機会で嬉しかったです」と語った。

 実際に監督を務めてみての手応えについては「納得はいっていますね。やりたいことを全部叶えさせていただけたなと思います。もちろん、一人では辿りつけなかったと思います。ものすごく充実した体制で、ここまでバックアップしていただいてやれる機会というのはなかなかないと思います。アドバイスもいただきながら、やりたいことをかなえてもらいました。準備段階からそうですが、撮影中も全て納得のいくカットが撮れましたし、編集も楽しかったです。仕上げまでもうちょっとあるんですが、自信をもって自分がやりたかった作品ができたと言えますね」と振り返った。

 撮る前と撮った後での自身の変化については「改めて、作品の完成にいたるまで『0』から『10』までの段階があるとしたら、僕ら俳優部は半分を過ぎているような段階で参加することも多いのですが、知らないところでこれだけの準備があって、これだけのスタッフが動いている。ロケハンに行くのもそうですし、ロケーションを貸してくださる人たちもいて…本当に何から何までですね。もちろん、想像はしているし、頭ではわかっていたんですけど、直接、自分が経験することで、ひとつの作品が、どれほどのプロセスを踏んだ上で成り立っているかということを感じました。スタッフの方たちへのリスペクトは強くなりましたし、難しさも楽しさも感じることができました」と話す。

 また、演出をつける立場を経験し、俳優業に対する意識にも変化があったという中川。「監督がどれだけ大変かということを知ることができたというのはありますね。俳優部に戻った時、(監督の大変さを)知っているのと知らないのでは大違いなので」と自身の収穫を明かす。そして「俳優をやったことがある監督もいれば、監督をやったことのある俳優もいますが、信じて任せるところは任せる、託すところは託さないといけないし…。監督がジャッジしないといけない場面もありますが、それでもその道のプロの人たちが担っている役割はあるので、こちらも言うことは言いますが、最終的に、それ以上はその道のプロにしかわかり得ない部分もあると思うので、そこは信じて託さないといけないし…そうしたリスペクトが集まって、こうやって一つの作品が出来上がっていくというのは改めて感じたところですね」と語った。

 本作では、中川と同世代の井之脇海、板垣瑞生、林裕太がメインキャストを務める。中川は「自分たちの世代の物語にしたくて、必然的に俳優陣も同世代になった」と明かし、脚本にも同世代を起用したという。物語の構想については「パーソナルな部分に立ち返って考えた時、僕自身の周りにいる友達や同級生、具体的に顔が思い浮かぶ仲間たちから考えていって、こういう形になっていきました」と明かした。

 改めて監督として3人の芝居を見た中川は、「ひとつひとつのセリフの発し方、キャラクターの捉え方など、3人それぞれ、僕が想像している以上のものを出してくれたなと思います」と太鼓判。「僕は監督として全てを見なくてはいけないし、もちろん台本を読んでいますが、彼らは自分の役柄のことを一人で担い、キャラクターを自分で育てているんです。僕が俳優部の一員として参加している時もそうですが、他の誰よりも自分がこの役のことを理解して、好きでいると思っているので、そこに関しては任せる部分は任せないといけないと信頼しています」と話す。「もちろん、僕もそれぞれのキャラクターに対する思い入れはありますが、彼ら以上に役のこと考えている人間はいないので、そこは信頼していました。それが楽しかったですね。新しい発見や驚きが常にありました」と撮影を振り返った。

 『アクターズ・ショート・フィルム3』は、WOWOWにて2月11日20時放送・配信。

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