リーアム・ニーソン、出演100作目で念願の“フィリップ・マーロウ”に 映画『探偵マーロウ』6月日本公開
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名優リーアム・ニーソンが、推理小説の巨匠レイモンド・チャンドラーが生み出した“私立探偵フィリップ・マーロウ”を演じる映画『Marlowe』(原題)が、邦題を『探偵マーロウ』として6月16日より公開されることが決定した。
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40年以上のキャリアを誇り、映画界の第一線で活躍しつづけるリーアム・ニーソンが、記念すべき100本目の出演作となる本作で挑んだのは、レイモンド・チャンドラーが1930年代に生み出した“私立探偵フィリップ・マーロウ”。タフで孤独、女性にモテるが、友情を重んじ、どんな時も権力に媚びないその生きざまは、世界中の男性を長きにわたり魅了し続けている。
これまでハンフリー・ボガート、ロバート・ミッチャムといった名立たる俳優たちが扮したこのキャラクターを演じることについて、リーアムは「フィリップ・マーロウは、かつて監督や脚本家たちの頭の中にあった“私立探偵像”を永遠に変えてしまった。そんなキャラクターをずっと演じてみたいと思っていた」と、念願かなっての出演だったと明かす。
原作は、ブッカー賞受賞作家ジョン・バンヴィルが、ミステリ小説を手がける際の“ベンジャミン・ブラック”名義で著した「黒い瞳のブロンド」(小鷹信光 訳/早川書房刊)。村上春樹の新訳で話題を呼んだチャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家の公認を受けている作品だ。
メガホンをとったのは、『クライング・ゲーム』(1992)でアカデミー賞脚本賞を受賞したニール・ジョーダン。共にアイルランド出身であるリーアムと4回目のタッグとなった本作で、たしかな信頼関係のもと“リーアム・ニーソンのフィリップ・マーロウ”を見事に演出した。共演には、『女は二度決断する』(2017)でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞に輝いたダイアン・クルーガー、アカデミー賞・エミー賞・トニー賞すべてを受賞=通称“演技の三冠”を達成しているジェシカ・ラングなど、実力派女優陣が顔をそろえる。
舞台は1939年、ロサンゼルス。私立探偵フィリップ・マーロウのもとに現れたのは、見るからに裕福そうなブロンド美女。「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」という彼女からの依頼を引き受けたマーロウだったが、捜査を進めるにつれ、映画産業が急成長する“ハリウッドの闇”に飲み込まれていく。予測不能な展開の果てに、マーロウがたどり着く真相は?
現在公開中の『ブラックライト』では敏腕フィクサー、5月12日公開の『MEMORY メモリー』では余命わずかの殺し屋と、アクションスターとしての主演作が続くリーアムも現在70歳。出演100作目『探偵マーロウ』では、人生の酸いも甘いも経験したからこそにじみ出る佇まいで、新境地をみせる。
映画『探偵マーロウ』は、6月16日より全国公開。