木彫人形でアクションの限界に挑む ストップモーション時代劇『HIDARI』パイロットフィルム公開
スタジオTECARAT(テカラ)が制作に参画するストップモーションアニメ『HIDARI』のパイロットフィルムと制作秘話を明かすメイキング動画が、作品公式YouTubeチャンネルにて公開された。
【動画】アナログとジャパニメーションを大胆にミックス 『HIDARI』パイロットフィルム
本作は、仲間の裏切りによって育ての親と右腕を失った伝説の名工・左甚五郎の復讐の旅を描くストップモーション時代劇。彫った動物が命を吹き込まれるという左の逸話をなぞるように全て木彫で作られた人形を使い、ジャパニメーションのようなダイナミックなアクションとアナログな世界観を大胆にミックスした映像を表現する。
原案・脚本・監督を務めるのは、米誌Creativityにて「世界のクリエイター50人」に選出された川村真司。音楽は、HIPHOPシーンを牽引するSPIN MASTER A‐1とShing02。クリエイティブ・スタジオWhateverと、世界のストップモーション界を支える最高峰のアニメーションチームであるドワーフスタジオ、TECARATが共同制作している。
パイロットフィルムでは、仇の1人である犬丸の部下たちを相手に、左が躍動感のある大立ち回りを見せる殺陣シーンを収録。木彫のテクスチャを生かしたキャラクターや義手のデザインはもちろん、斬られた時の血の代わりに「おがくず」が吹き出すといった、木ならでは素材感を活用した演出も駆使し、独自の映像美を作りだしている。
今後は「第1回新潟国際アニメーション映画祭」での上映&トークショー開催や、ほぼ日の「TOBICHI 東京」にて展示イベントを予定している。また、本作は最終的に長編映画の完成を想定。その実現のためにアメリカ企業が運営するグローバルクラウドファンディングサービス「Kickstarter」でのサポーター募集など、海外展開へ向けたプロジェクトも始動した。
ストップモーション時代劇『HIDARI』は、公式YouTubeチャンネル「HIDARI」にて公開中。