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光石研、単独主演映画『逃げきれた夢』予告編&ポスタービジュアル解禁

映画

 俳優の光石研が12年ぶりの映画単独主演を務め、坂井真紀や松重豊らが共演する二ノ宮隆太郎監督作『逃げきれた夢』より、予告編とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】光石研、12年ぶり単独主演映画『逃げきれた夢』予告

 本作は、人生のターニングポイントを迎えた中年男が新たな一歩を踏み出すまでを描く、可笑しくも切ない物語。

 メガホンをとった二ノ宮隆太郎は、初の長編監督作『魅力の人間』(2012年)をはじめ、『枝葉のこと』(2017年)、『お嬢ちゃん』(2019年)が国内外の映画祭で高評価を受けたほか、俳優としても活動するなど、マルチに活躍する監督。瀬々敬久監督が審査員を務めた2019年フィルメックス新人監督賞のグランプリ受賞作である脚本をもとに、二ノ宮監督自ら映画化した本作で、ついに商業デビューを飾ることとなった。

 主演は映画デビューから45年、日本の映画・ドラマ界を支える重要な存在として活躍してきた光石研。二ノ宮監督は、アテ書きの枠を超えて光石本人の人生を取材し、そのエッセンスを物語に注入。光石の生まれ故郷であり、青春時代を過ごした地である福岡県北九州市にてオールロケで撮影を行った。光石にとって本作は、2011年の公開作『あぜ道のダンディ』から12年ぶりの映画単独主演作となる。

 光石が演じる主人公・末永周平は、北九州の定時制高校で教頭を務めていたが、あることをきっかけに人生をふと振り返ることで平穏な日々から一歩ずつ離れ、不安定に心が揺れ始める。物語のカギを握る周平の元教え子・平賀南には、光石と同じく北九州出身の吉本実憂。総勢800人のオーディションを見事突破し役を掴んだ。そのほか、周平の妻・彰子役を坂井真紀、娘・由真役を工藤遥、さらに旧友・石田啓司役を光石本人とも気心の知れた松重豊が務めるなど、フレッシュな若手とベテラン勢が顔を揃えている。

 北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の南が働く定食屋で、周平は支払いをせず無言で立ち去ってしまう。記憶が薄れていく症状によって、これまでのように生きられなくなってしまった彼は自問する。待てよ、「これまで」って、そんなに素晴らしい日々だったか? 妻の彰子との仲は冷え切り、一人娘の由真は、父親よりスマホ相手の方が楽しそうだ。旧友の石田との時間も、ちっとも大切にしていない。「これから」のために、「これまで」を見つめ直していく周平だが―。

 予告編は、周平が家族とコミュニケーションを取ろうと試みるも上手くいかず、情けなく見えてしまう姿から始まる。一大決心して「学校辞めるわ、俺」と告げるも、妻も娘も無関心。空回る日々を過ごす周平はある日、元教え子・南の働く定食屋でお会計をせず立ち去ってしまう。

 そんな彼は、最低ではないが最高とも言い難い、冴えない自分の人生を見直し始める。しかし、認知症により息子の顔を見ても反応のない父親に「俺、病気なんよ、忘れるんよ」「どうしようかねぇ、これから」と将来の不安を漏らしてしまったり、旧知の仲である石田と会話を弾ませるも「なんか問題あるんだったら言え、どうせ言わんのやけど」と胸の内を見透かされてしまったりと、これまでテキトーにしていた人間関係がもたらした現実に直面する。

 さらに、かつての教え子たちからも「逃げんでね、先生」「やけん、なんか言ってよ」という言葉をかけられる周平。いまさらジタバタ右往左往するほど若くもないが、最期を迎えるまでじっと待つにはまだ早い。最後は、そんな周平が新たな一歩を踏み出そうとする姿と、瀬々敬久監督が本作に寄せた「描かれている世界は小さいけれど 大きなものが伝わってくる。言葉にならない感動というものがあるとしたら この映画に違いない」というコメントで締めくくられる。

 ポスタービジュアルは、どこか不安げな、心許ない表情で遠くを見る周平のワンショットを切り取ったもの。彼の周囲には、「いやー参ったどうしようかね、これから」「本当、人間期待したらいけんって、なんにでも。私、思うんですよ」「ずっと恵まれとうのに……なんなんやろうな」といった、劇中のセリフの数々を散りばめている。

 映画『逃げきれた夢』は、6月9日より全国公開。

映画『逃げきれた夢』予告編

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